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AIPテスト、検証、トラブルシューティング

保険会社が複雑な保険約款(数百ページの法的文書)をAmazon Bedrockで要約するシステムを稼働させています。クレーム担当者から「原文に記載のない免責条項や保険金額が要約に含まれる」というフィードバックが寄せられました。エンジニアチームはハルシネーションの発生率を継続的かつ定量的にトラッキングする仕組みを構築する必要があります。最も適切なアプローチはどれですか?

A
生成された要約をLambda後処理関数でROUGE-Lスコアを使って元の約款文書と比較し、スコアが閾値(0.5)未満の要約をハルシネーションとしてフラグを立ててDynamoDBに記録する
ROUGE-Lは語彙的な重複を測定するメトリクスであり、事実忠実性と相関しません。原文と異なる表現の正確な要約がスコアを下げ、原文の文言をそのままコピーした不正確な要約がスコアを上げる可能性があります。ハルシネーション検出の指標として不適切です。
B
Amazon Bedrock Guardrailsのグラウンディングチェックを有効化し、ApplyGuardrail APIで各要約と元の約款テキストを照合して事実忠実性スコアを取得し、CloudWatchカスタムメトリクスとして継続記録する
✓ 正解
Bedrock Guardrailsのグラウンディングチェックは要約の事実忠実性をソースコンテキストと照合して0〜1のスコアで返します。ApplyGuardrail APIで取得したスコアをCloudWatchカスタムメトリクスに記録することで、ハルシネーション発生率の継続的かつ自動的なトラッキングが実現できます。
C
プロンプトにChain-of-Thoughtを追加して「要約前に原文の該当箇所を引用してから要約せよ」という指示を加え、モデルが原文に基づいた回答を生成するよう誘導することでハルシネーションの発生を抑制する
Chain-of-Thoughtプロンプティングはハルシネーションを減らす効果が期待できますが、発生率の測定・定量化・継続的トラッキングという要件には応えません。軽減策であり、評価・モニタリング手法ではありません。
D
Amazon Bedrock Model Evaluationで人間評価(ヒューマンループ)ワークフローを構築し、保険専門家チームが各要約の正確性を5段階で評価するジョブを毎月実施してハルシネーション発生率を集計する
保険専門家による人間評価は精度が高い一方でコストと時間がかかり、毎月の集計では断続的に発生するハルシネーションをリアルタイムで検出・トラッキングすることができません。継続的なモニタリングには適していません。

解説

Amazon Bedrock Guardrailsのグラウンディングチェックは、生成されたテキストが提供されたソースコンテキストに基づいているかを評価する機能です。ApplyGuardrail APIを使って生成された要約と元の約款テキストをgrounding_sourceとして渡すと、0〜1のグラウンディングスコアが返されます。スコアが低いほど応答がソースから乖離している(ハルシネーションの可能性が高い)と判定されます。スコアをCloudWatchカスタムメトリクスとして継続的に記録することで、時系列でのハルシネーション率トラッキングと閾値アラームによる異常検知が実現できます。 選択肢AのROUGE-Lは語彙的な重複を測定するメトリクスであり、同じ意味を別の語彙で表現した正確な要約のスコアが低くなったり、原文の文言をコピーした不完全な要約のスコアが高くなったりするため、事実忠実性の評価には適していません。 選択肢CのChain-of-Thoughtプロンプティングはハルシネーションを軽減する可能性がありますが、発生率の定量的なトラッキングという要件には直接応えません。 選択肢Dの人間評価は高品質ですが、スケールせず毎月の集計では継続的なリアルタイムモニタリングには対応できません。

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