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AIPAIの安全性、セキュリティ、ガバナンス

金融サービス企業がAmazon BedrockのClaude 3 Sonnetモデルとナレッジベースを組み合わせた顧客向けローン申請アシスタントを開発している。ナレッジベースのデータソースは顧客固有の財務データを含むS3バケットであり、OpenSearch Serverlessをベクターストアとして使用している。セキュリティ審査で以下の脆弱性が判明した: ①悪意のある入力によりシステムプロンプトの内容が引き出せる(プロンプトインジェクション) ②レスポンスに顧客のSSNや銀行口座番号が露出する可能性がある ③競合他社の金融サービスへの誘導が発生する ④政治・宗教トピックへの回答を試みる これら4つの脆弱性をすべて最小の追加インフラで解決するために最も適切なアプローチはどれか。

A
Amazon Bedrock GuardrailsでコンテンツフィルターのPrompt Attackカテゴリを有効化し、拒否トピックに競合他社・政治・宗教分野を定義し、機密情報フィルターでSSNと銀行口座番号のマスキングを構成し、ナレッジベース呼び出しを含むすべてのモデル推論に適用する
✓ 正解
Bedrock GuardrailsはBedrockネイティブの一元的なセキュリティレイヤーであり、Prompt Attackフィルター(プロンプトインジェクション・jailbreak検出)、拒否トピック(競合他社・政治・宗教の自然言語定義によるブロック)、機密情報フィルター(SSN・口座番号の自動マスキング)を単一設定で組み合わせられる。Knowledge Bases経由のRAGにも同ポリシーが適用されるため、最小インフラで4つの要件をすべて満たせる。
B
AWS WAFのAWSManagedRulesKnownBadInputsRuleSetをAPI Gatewayに設定してプロンプトインジェクションを遮断し、Amazon Comprehendを組み込んだLambda後処理でPIIを除去し、Lambda関数内の拒否ワードリストで競合他社・政治・宗教関連の出力をフィルタリングする
AWS WAFはHTTPリクエストレベルの脅威防御には有効だが、LLMへのプロンプトインジェクション検出はGuardrailsに比べて精度が低い。ComprehendによるPII除去と拒否ワードリストを組み合わせるには複数LambdaとAWSサービス間の統合管理が必要で、最小インフラという要件を満たさず運用負荷も高くなる。
C
Amazon Macieで財務データを含むS3バケットを継続スキャンしてPIIを自動タグ付けし、ナレッジベースの各データソースにリソースベースIAMポリシーを設定してPII属性を持つオブジェクトへのアクセスを制限し、Lambdaプリフックで入力のバリデーションを実施する
Amazon Macieは静的なデータストア(S3バケット)のPII自動検出・分類サービスであり、実行時のモデルレスポンスに含まれるPIIをリアルタイムでマスキングする機能を持たない。プロンプトインジェクション対策や拒否トピック制御にも非対応で、ランタイムのセキュリティ課題を解決できない。
D
SageMaker Processing Jobで入力テキストの前処理とサニタイズを実施し、モデル出力をStep FunctionsワークフローでAmazon Comprehend PIIフィルタリングとカスタム分類器によるコンテンツ審査を経由させるリアルタイムパイプラインを構築する
SageMaker Processing Jobはバッチ処理向けのオフライン分析サービスであり、チャット形式のリアルタイム推論には適さない。Step FunctionsワークフローとComprehendを経由させると処理レイテンシが大幅に増加し、プロンプトインジェクション対策も不十分で、Guardrailsと比較して著しく複雑なアーキテクチャになる。

解説

Amazon Bedrock Guardrailsは生成AIアプリケーションのセキュリティ制御を一元管理するBedrockネイティブのマネージドサービスであり、問題で挙げられた4つの脆弱性をすべて単一の設定で解決できる。 具体的な対応は以下の通り。 ①プロンプトインジェクション対策:コンテンツフィルターの「Prompt Attack」カテゴリを有効化することで、jailbreakingやシステムプロンプト抽出を試みる悪意ある入力を自動検出・ブロックする。 ②PII露出対策:機密情報フィルターにSSN・銀行口座番号を設定し、レスポンス中の該当文字列をANONYMIZE(マスキング)またはBLOCKで処理する。 ③競合他社誘導・政治・宗教対策:拒否トピックに自然言語で定義することで、これらのトピックに関する入力・出力を検出してブロックする。 Guardrailsはナレッジベース統合もサポートしており、RetrieveAndGenerate APIを通じたRAG結果に対しても同一ポリシーが適用される。 選択肢BのAWS WAFとComprehendの組み合わせは複数サービスの統合管理が必要で運用負荷が高く、LLM特有のプロンプトインジェクションへの対応精度が限定的。 選択肢CのAmazon Macieはデータストアの静的PII検出ツールであり、実行時のモデルレスポンスフィルタリングには対応していない。 選択肢DのSageMaker ProcessingとStep Functionsの構成はバッチ処理向けで、リアルタイム推論用途に適さずプロンプトインジェクション対策も不十分。

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