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グローバルECサービスをus-east-1(バージニア)とap-southeast-1(シンガポール)の2リージョンで運用しています。現在はRoute 53の地理的位置ルーティング(Geolocation)でアジア大陸のユーザーをシンガポール、それ以外をバージニアに振り分けています。事業拡大に伴い、南アジア(インド・バングラデシュ・スリランカ)のユーザーもシンガポールから提供したい要望が生まれました。担当者は「国ごとにレコードを個別追加するのでなく、シンガポールの地理的カバレッジエリアを数値バイアスで連続的に拡大でき、後から段階的に範囲を調整できる仕組みにしたい」と述べています。最も適切なRoute 53ルーティングポリシーはどれか。

A
地理的近接性ルーティング(Geoproximity)に切り替え、ap-southeast-1に正のバイアス値を設定してシンガポールのカバレッジエリアを段階的に拡大する
✓ 正解
Geoproximityルーティングは地理的距離でトラフィックを振り分け、バイアス値(-99〜+99)でカバレッジエリアを拡大・縮小できます。正のバイアスをap-southeast-1に設定することで南アジアユーザーをシンガポールへ誘導でき、値の増減だけで段階的な境界調整が可能です。
B
地理的位置ルーティング(Geolocation)を維持したまま、南アジア各国のDNSレコードを個別に追加してシンガポールを明示的に指定する
Geolocationは国・大陸・州の固定単位でしか境界を定義できないため、数値バイアスによるカバレッジの段階的拡大はできません。南アジア各国を追加するたびにレコードを個別に管理する必要があり、要件の「連続的調整」を満たしません。
C
加重ルーティング(Weighted)に切り替え、ap-southeast-1の重みをus-east-1より高く設定して南アジア向けトラフィックの割合を増やす
Weighted(加重)ルーティングはトラフィックを比率で分割しますが、ユーザーの地理的位置を考慮しません。南アジアなど特定地域のユーザーのみをシンガポールへ誘導するカバレッジ制御には対応していません。
D
レイテンシーベースルーティング(Latency-based)に切り替え、シンガポールのレイテンシー測定値をもとに南アジアからの接続先を自動決定する
Latency-basedルーティングは実測レイテンシーによって転送先を動的に決定するため、地理的カバレッジをバイアス値で段階的に制御することはできません。ネットワーク状況が変動するたびにルーティング先が変化し、安定したエリア制御が困難です。

解説

Route 53の地理的近接性ルーティング(Geoproximity)は、ユーザーとAWSリソース間の地理的距離に基づいてトラフィックをルーティングします。「バイアス」値(-99〜+99)を設定することで、特定リソースへのルーティング対象エリアを人為的に拡大・縮小できます。正のバイアスをap-southeast-1に設定するとシンガポールの「引力圏」が広がり、より遠方(南アジアなど)のユーザーも誘導できます。バイアス値を増減するだけでカバレッジを段階的に調整でき、国レコードを個別管理する必要がありません。なおGeoproximityはRoute 53 Traffic Flowポリシーとして定義します。 選択肢BのGeolocationルーティングは国・大陸・州の固定単位でのみ境界を定義するため、「数値バイアスで連続的にエリアを拡大する」操作ができません。国を追加するたびにレコードを個別に作成・管理する必要があります。 選択肢Cの加重ルーティング(Weighted)はトラフィックをパーセンテージで分割しますが、ユーザーの地理的位置を考慮しないため、南アジアのみを特定リソースへ誘導するカバレッジ調整には対応していません。 選択肢DのLatency-basedルーティングは実測レイテンシーで転送先を決定するため、ビジネス要件で定めたカバレッジエリアの段階的な数値調整はできません。ネットワーク状況により結果が変動し、意図通りのエリア制御が困難です。

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