SOA信頼性とビジネス継続性
ある企業はDR訓練で、本番EC2インスタンスのデータボリュームをEBSスナップショットから別AZに復元しています。復元したボリュームからインスタンスを起動すると、初回アクセスするブロックがS3から遅延ロードされるため、しばらくの間I/Oレイテンシが高く、アプリケーションの応答が遅くなります。復元直後からボリュームが完全なパフォーマンスを発揮するようにし、RTOを短縮したいと考えています。最小の運用負荷で実現する方法はどれですか。
Aスナップショットに対して高速スナップショットリストア(FSR)を復元先のAZで有効化し、復元したボリュームが初回アクセス時から遅延なくフルパフォーマンスを発揮できるようにする
✓ 正解
FSRはスナップショットを初期化済み状態に保ち、そこから作成したボリュームが初回アクセス時から遅延ロードなしでフルパフォーマンスを発揮できるようにする機能で、DRのRTO短縮という要件に合致し運用負荷も低い。
Bボリュームをio2 Block Expressとして再作成し、プロビジョンドIOPSをサポートされる最大値まで引き上げることで初回アクセス時のレイテンシを回避する
io2 Block Expressは高いIOPS性能を提供するが、スナップショットから復元したボリュームでは初回アクセス時の遅延ロードによる性能低下が同様に起こり、初期I/O遅延の根本的な解消にはならない。
C復元後にEC2インスタンス上でddコマンドを実行して全ブロックを事前に読み込み、遅延ロードを完了させてからアプリケーションを起動する運用手順を整備する
ddで全ブロックを事前読み込みすればボリュームは初期化されるが、復元のたびに手動スクリプトの実行と管理が必要で運用負荷が高く、最小の運用負荷という要件を満たさない。
DスナップショットをAWS Backupのウォームストレージ階層にコピーしておき、復元時にブロックのプリフェッチを自動的に行わせてI/O性能を確保する
AWS Backupにウォームストレージ階層やブロックのプリフェッチという機能は存在せず、記述自体が実在しない。EBSの遅延ロードによる初回性能低下はこの方法では解消できない。
解説
EBSの高速スナップショットリストア(Fast Snapshot Restore, FSR)は、スナップショットを事前に初期化された状態にし、そこから作成したボリュームが初回アクセス時から遅延なく完全なプロビジョンド性能を発揮できるようにする機能です。通常、スナップショットから復元したボリュームはブロックが初回アクセス時にS3から遅延ロードされ性能が一時的に低下しますが、FSRを有効化するとこの初期化が不要になり、DR時のRTOを短縮できます。FSRはAZ単位で有効化します。
選択肢Bのio2 Block Expressは高いIOPSを提供しますが、スナップショットからの復元では遅延ロードによる初回アクセスの性能低下は同様に発生し、根本解決になりません。
選択肢Cのddによるプリウォームはボリュームをフルパフォーマンス化できますが、手動スクリプトの実行と管理が必要で運用負荷が高くなります。
選択肢DのAWS Backupにウォームストレージ階層やブロックのプリフェッチ機能は存在せず、記述自体が実在しない機能です。
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