SOAネットワークとコンテンツ配信
あるWebアプリケーションがNetwork Load Balancer(NLB)の背後に2つのAZでEC2を配置しています(AZ-aに4台、AZ-bに1台)。クライアントから見るとAZ-bの1台に負荷が集中して応答が遅延する一方、AZ-aの4台はリソースに余裕があります。NLBはデフォルト設定のままです。インスタンス構成は変更せず、最小の設定変更でトラフィックを全ターゲットに均等に分散したいです。最も適切な対応はどれですか。
ANLBのクロスゾーン負荷分散を有効化し、AZをまたいで登録済みの全ターゲットにトラフィックを均等に分散する
✓ 正解
デフォルトで無効なクロスゾーン負荷分散を有効化すると、NLBノードがAZをまたいで全ターゲットに均等分散します。インスタンス構成を変えずにAZ-bの1台への集中を解消でき、単一設定の変更で完結するため最小の対応です。
B各AZのターゲット数が揃うようインスタンスを再配置し、両AZに同数のEC2を登録し直して偏りを解消する
インスタンスを両AZで同数に再配置すれば偏りは解消しますが、追加インスタンスのコストや構成変更が発生します。「インスタンス構成は変更せず」という要件に反するため、この状況では適切な対応ではありません。
CRoute 53の加重ルーティングでNLBの各AZノードに重みを設定し、トラフィックの配分比率を調整する
Route 53の加重ルーティングはDNSレベルの制御で、クライアント側のDNSキャッシュにより実際の配分が不正確になります。AZ内ターゲット間の負荷偏りを根本的に解消できず、要件を満たしません。
DNLBのフローハッシュアルゴリズムをラウンドロビン方式に変更し、新規接続を順番に各ターゲットへ振り分ける
NLBはフローハッシュアルゴリズムで接続を分散しますが、これをラウンドロビン方式に変更する設定オプションは存在しません。実装不可能な操作であるため、この対応は選択できません。
解説
NLBはデフォルトでクロスゾーン負荷分散が無効です。この状態では各AZのNLBノードは同じAZ内のターゲットにのみトラフィックを分散するため、AZごとのターゲット数が異なると1台あたりの負荷に偏りが生じます(AZ-bの1台にAZ-aと同等のトラフィックが集中する)。
クロスゾーン負荷分散を有効化すると、NLBノードはAZをまたいで全ターゲットへ均等に分散するため、インスタンス構成を変えずに偏りを解消できます。これが最小の設定変更です。
選択肢Bのインスタンス再配置は偏りを解消できますが、追加インスタンスのコストや構成変更が必要で「構成は変更せず」という要件に反します。
選択肢CのRoute 53加重ルーティングはDNSレベルの制御で、クライアントのDNSキャッシュにより配分が不正確になり、AZ内の偏りも根本解決しません。
選択肢DのNLBはフローハッシュで接続を分散しますが、アルゴリズムをラウンドロビンに変更する設定は存在せず、実装不可能です。
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