無限ノック › SCS 練習問題一覧 › 問題SCS データ保護
あるメディア企業が、オンプレミスデータセンターとAWS間を専用線10GbpsのAWS Direct Connect(Dedicated Connection)で接続しています。放送用の非圧縮映像データを転送するため、回線上のデータをレイヤー2で暗号化し、ラインレート(10Gbps)に近いスループットと最小限の遅延オーバーヘッドを維持する必要があります。物理リンクの機密性を確保するこの要件に最も適した構成はどれですか。
A Direct Connect接続でMACsec(IEEE 802.1AE)を有効化し、レイヤー2で回線を暗号化する。MACsec対応ポートと機器が必要でラインレート暗号化を実現する。
✓ 正解
MACsec(IEEE 802.1AE)はレイヤー2で回線を暗号化し、ラインレート(10Gbps)に近いスループットと最小の遅延で機密性を確保する。Direct Connectの専用線とMACsec対応ポートで利用でき、非圧縮映像の高速転送に最適。
B Direct ConnectのパブリックVIF上にAWS Site-to-Site VPN(IPsec)を構成し、Transit Gateway経由で暗号化トンネルを確立してデータを転送する。
IPsec VPNはレイヤー3の暗号化で、単一トンネルのスループットが約1.25Gbpsに制限され、暗号化オーバーヘッドも大きい。10Gbpsのラインレート要件を満たせず映像転送に不十分。
C Direct ConnectのプライベートVIFを使用し、アプリケーション層でTLS 1.3による暗号化を行ってデータを転送する。
TLSはレイヤー7(アプリケーション層)の暗号化であり物理リンク全体を保護しない。非圧縮映像アプリへのTLS実装変更が必要で、ラインレートの回線暗号化という要件には合致しない。
D Direct Connect Gateway経由で複数のSite-to-Site VPNトンネルをECMPで束ねて集約スループットを高め、IPsec(IKEv2)で暗号化トンネルを構成する。
複数IPsecトンネルをECMPで束ねても各トンネルのIPsecオーバーヘッドは残り、構成が複雑化する。レイヤー2のラインレート暗号化ではなく、最小遅延・10Gbps要件を安定して満たせない。
解説 MACsec(IEEE 802.1AE)はDirect Connectの専用線上でレイヤー2の回線暗号化を行い、ラインレート(10Gbps)に近いスループットと最小の遅延オーバーヘッドで機密性を確保する。非圧縮映像の高速転送に最適で、MACsec対応ポートを持つ接続で利用できる。
選択肢のIPsec VPNはL3暗号化でトンネルあたり約1.25Gbps制限がありラインレート未達。
選択肢のTLSはL7でアプリ変更が必要かつ回線全体を保護しない。
選択肢の複数トンネルECMPもIPsecオーバーヘッドが残り複雑化する。
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