あるセキュリティエンジニアが、侵害されたEC2インスタンスのEBSスナップショットを取得しました。コンプライアンス要件により、フォレンジック分析は本番AWSアカウントと完全に分離された専用のフォレンジックアカウントで実施しなければなりません。EBSスナップショットを別アカウントのフォレンジック環境にコピーして分析する方法として、最も適切なものはどれですか?
AWSではEBSスナップショットのクロスアカウント共有がネイティブ機能として提供されています。本番アカウントからスナップショットのアクセス許可(Modify Snapshot Permissions)を変更してフォレンジックアカウントのIDを許可します。フォレンジックアカウント側でそのスナップショットをコピーすることで、フォレンジックアカウントが所有するスナップショットが作成されます。その後、フォレンジックアカウント内の隔離されたVPCでEBSボリュームを作成してEC2インスタンスにアタッチすれば、本番環境に一切影響を与えずに安全な分析が可能です。なお、KMSカスタマーマネージドキーで暗号化されたスナップショットを共有する場合は、フォレンジックアカウントにKMSキーポリシーでのアクセス許可が必要です。 選択肢Aは「ARNをS3経由でフォレンジックアカウントに転送する」という手順を示していますが、ARNはリソースを識別する文字列に過ぎず、S3経由で共有してもフォレンジックアカウントにスナップショットへのアクセス権は付与されません。クロスアカウントアクセスはModify Snapshot Permissionsで制御するものであり、この手順は機能しません。 選択肢CのAWS DataSyncはNFS/SMB/S3間のデータ転送ツールであり、EBSスナップショットのクロスアカウント転送には対応していません。 選択肢DのVPC Peeringはネットワークレベルの接続であり、EBSボリュームをリモートマウントする機能は提供されません。本番とフォレンジック環境を直接接続することはセキュリティ上のリスクもあります。