ある製薬会社が EC2 インスタンス上で独自の創薬データ(営業秘密)を処理しています。EC2 インスタンスの管理者は OS レベルの root アクセスを持ちます。規制要件として、インスタンス管理者・AWS 担当者・ホスト OS 上の侵害されたプロセスを含む誰も、演算処理中に創薬データの平文にアクセスできないことが求められています(いわゆる「Confidential Computing」要件)。このゼロトラスト要件を実現するために最も適した AWS のアプローチはどれですか?
AWS Nitro Enclaves は EC2 インスタンスのハイパーバイザーレベルで親インスタンスから分離された、高度に制限されたコンピューティング環境を提供する。主な特性は以下の通りである。 ①外部ネットワーク接続なし ②永続ストレージなし ③SSH・シリアルコンソール等のインタラクティブアクセスなし ④親 EC2 インスタンス(root ユーザー含む)からのメモリアクセス不可 ⑤AWS KMS との暗号証明(Attestation)連携:エンクレーブの PCR(Platform Configuration Register)値を検証した上で鍵を提供するため、改ざんされたエンクレーブや親インスタンスには鍵が渡らない これにより、処理中(in use)のデータが平文でメモリに存在する間も、root 権限を持つ管理者も AWS 担当者も平文にアクセスできない状態を実現できる。 選択肢AのEBSフルディスク暗号化は保存データ(at rest)を保護するが、処理中のデータはメモリ上に平文で存在する。root アクセスを持つ管理者はメモリダンプ等で平文データにアクセス可能であり要件を満たさない。 選択肢CのCloudHSMは暗号鍵の保護と HSM 内での暗号演算に特化したハードウェアであり、創薬データ分析のような汎用的な演算処理を HSM 内で実行することはできない。 選択肢DのFargateは ECS Exec 等の機能で管理者がコンテナプロセスにアクセスでき、処理中データの完全な隔離は提供しない。