あるセキュリティエンジニアは、VPC内の特定のEC2インスタンス(不審な動作が報告されているWebサーバー)が送受信しているネットワークパケットの実際の内容(HTTPヘッダーやペイロード)を詳細に調査したいと考えています。VPC Flow Logs ではIPアドレスとポート番号のメタデータしか取得できないため、パケットのペイロードレベルの検査が必要です。最適な方法はどれですか?
VPC Traffic Mirroring は、EC2インスタンスのネットワークインターフェース(ENI)のインバウンド・アウトバウンドトラフィックをリアルタイムでコピーし、指定したターゲット(別のENI、NLB、Gateway Load Balancerエンドポイント)にリダイレクトする機能です。コピーされたトラフィックにはHTTPペイロード、DNSクエリの内容、アプリケーションデータなど完全なパケット情報が含まれます。ターゲットのEC2インスタンスでWiresharkやオープンソースのIDS(Suricata、Zeekなど)を使用してパケットの詳細分析が可能です。 選択肢BのVPC Flow Logsはソース・宛先IPアドレス、ポート番号、プロトコル、バイト数などのネットワークフローのメタデータを記録するサービスです。バージョン5で追加されるのはVPCのトラフィックエリアなどのフィールドであり、パケットのペイロード(実際のデータ内容)の取得には対応していません。 選択肢CのAWS Network Firewallは、ネットワーク境界でのインラインなトラフィックフィルタリングと検査を行うサービスです。既存の通信パケットをコピーして分析ツールに転送するTraffic Mirroringとは異なり、通過するトラフィックをインラインで検査・遮断する用途のサービスです。 選択肢DのAmazon Inspectorネットワーク到達可能性チェックは、セキュリティグループやルートテーブルなどのネットワーク設定を静的に解析して意図しないアクセスパスを検出する機能であり、実際のパケットペイロードの動的な調査はできません。