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SCSアイデンティティとアクセス管理

ある大企業では、開発者が AWS IAM Identity Center(旧 AWS SSO)を経由して複数の AWS アカウントにアクセスし、その後さらに別の IAM ロールにスイッチロール(ロールチェーン)して本番環境での操作を行っています。セキュリティ監査チームは、ロールチェーン末端での API 呼び出しを、最初に認証した IAM Identity Center ユーザーまで確実にトレースバックできるようにしたいと考えています。最小限の運用コストでこの要件を満たすアプローチはどれですか?

A
CloudTrail の各イベントに含まれる userIdentity.sessionIssuer フィールドを解析することで、ロールチェーンを遡って元のユーザーを自動的に特定できるため、追加の IAM 設定は不要である
(誤り):`sessionIssuer` はそのセッションを発行した直近のエンティティのみを示すフィールドであり、複数段のチェーンを自動的に遡る機能はありません。
B
IAM Identity Center の属性マッピングで SourceIdentity 属性を有効化し、中間ロールの信頼ポリシーで sts:SetSourceIdentity アクションを許可する。これにより元のユーザー識別子がロールチェーンを通じて伝播し、CloudTrail ログの userIdentity.sourceIdentity フィールドで確認できる
✓ 正解
SourceIdentity は AWS STS の機能で、ロールセッションに設定した識別子がロールチェーン(A→B→C のようにロールが別のロールを引き受ける連鎖)を通じて保持されます。IAM Identity Center はロール引き受け時に自動で SourceIdentity を設定します。ただし中間ロールの信頼ポリシーで `sts:SetSourceIdentity` を許可しないと、SourceIdentity が設定された状態での AssumeRole 呼び出しが失敗します。
C
各 IAM ロールの信頼ポリシーに aws:PrincipalArn 条件キーを使用してロール引き受けを制限し、CloudTrail の aws:PrincipalArn の値から元のユーザーを特定する
(誤り):`aws:PrincipalArn` はリクエストを行った直近のプリンシパルの ARN を示しますが、ロールチェーンを通じて伝播しないため、各ホップで値が変わり元のユーザーを特定できません。
D
開発者が最初にロールを引き受ける際、STS の AssumeRole API のロールセッション名(RoleSessionName)に IAM Identity Center のユーザー ID を含めるよう強制し、ロールチェーン全体でこの値を引き継ぐ
(誤り):RoleSessionName はロールチェーンで自動的に引き継がれず、呼び出し元が任意の値を設定できるため、信頼性の高い監査証跡として利用できません。

解説

SourceIdentity は AWS STS の機能で、ロールセッションに設定した識別子がロールチェーン(A→B→C のようにロールが別のロールを引き受ける連鎖)を通じて保持されます。IAM Identity Center はロール引き受け時に自動で SourceIdentity を設定します。ただし中間ロールの信頼ポリシーで `sts:SetSourceIdentity` を許可しないと、SourceIdentity が設定された状態での AssumeRole 呼び出しが失敗します。 選択肢A(誤り):`sessionIssuer` はそのセッションを発行した直近のエンティティのみを示すフィールドであり、複数段のチェーンを自動的に遡る機能はありません。 選択肢C(誤り):`aws:PrincipalArn` はリクエストを行った直近のプリンシパルの ARN を示しますが、ロールチェーンを通じて伝播しないため、各ホップで値が変わり元のユーザーを特定できません。 選択肢D(誤り):RoleSessionName はロールチェーンで自動的に引き継がれず、呼び出し元が任意の値を設定できるため、信頼性の高い監査証跡として利用できません。

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