無限ノック › SCS 練習問題一覧 › 問題
SCSインシデント対応

ある金融機関のセキュリティチームが、Amazon GuardDutyの検出結果「InitialAccess:RDS/AnomalousBehavior.SuccessfulLogin」を受信しました。本番環境のAmazon RDS for MySQLインスタンスに、社内IPレンジ外の複数のIPアドレスから大量のSQLクエリが実行されていることが確認されています。このインスタンスにはPII(個人識別情報)を含む顧客データが格納されており、フォレンジック調査のための証拠保全と被害の最小化を両立させる必要があります。セキュリティエンジニアが最初に取るべき対応として最も適切なものはどれですか?

A
RDSインスタンスのスナップショットを直ちに取得して証拠を保全した後、Performance InsightsとSecurity Hubにインシデント情報を集約してセキュリティチームへ通知するが、セキュリティグループは変更しない
スナップショットによるDB状態の保全(最初のステップ)は正しいですが、その後もセキュリティグループを変更しないため攻撃者のアクセスが継続します。Performance InsightsとSecurity Hubによる集約は調査を補助しますが、攻撃の封じ込めを代替できないため初動として不十分です。
B
RDSインスタンスのスナップショットを直ちに取得して証拠を保全した後、セキュリティグループを変更して全インバウンドアクセスを遮断し、Secrets Managerで認証情報をローテーションする
✓ 正解
証拠保全(スナップショット取得)→封じ込め(セキュリティグループ変更)→根絶(認証情報ローテーション)というインシデント対応の正しい順序を満たしており、フォレンジック証拠の完全性を維持しながら攻撃者の接続を切断し、漏洩した認証情報による再接続も防ぐことができます。
C
RDSインスタンスを別のVPCへ移行し、Network FirewallでMySQLポートへのアクセスをブロックするルールを設定してから、IAMポリシーでデータベースアクセス権限を剥奪する
RDSインスタンスを別のVPCへ移行する操作は複雑で長い停止時間が発生し、その間も攻撃者のアクセスが継続します。IAMポリシーはAWSのAPIレベルの認証制御であり、RDS内部のSQL認証を直接ブロックする機能を持たないため、不正なSQLクエリを止めることができません。
D
侵害されたRDSインスタンスを削除して最新スナップショットから別のサブネットにリストアし、元のインスタンスに関するCloudWatchログをS3バケットにエクスポートして証拠として保存する
稼働中のインスタンスを削除すると接続状態・メモリ・バッファなどの揮発性証拠が消滅し、フォレンジック上重要な情報を失います。CloudWatchログにはSQLクエリの内容が記録されないため、削除後に不正アクセスの詳細をフォレンジック調査することが困難になります。

解説

インシデント対応の基本手順は「証拠保全 → 封じ込め → 根絶」の順序で行います。RDSのケースでは、まずスナップショットを取得してデータベースの現状を変更なく保全し、次にセキュリティグループを変更してインバウンドアクセスを全遮断して攻撃者の接続を切断します。最後にSecrets ManagerでDBパスワードをローテーションして漏洩した認証情報を無効化します。この順序がフォレンジック証拠の完全性を維持しながら被害の拡大を防ぐ最善のシーケンスです。 選択肢Aはスナップショットによるデータベース状態の保全という最初のステップは正しいですが、その後もセキュリティグループを変更せず攻撃者のアクセスを継続させており、封じ込めが実施されないため被害が拡大し続けます。Performance InsightsとSecurity HubはDB調査の補助ツールであり、攻撃を止める機能を持ちません。 選択肢CのNetwork Firewallは有効な対策ですが、RDSインスタンスを別VPCに移行することは複雑で時間がかかり、その間も攻撃が継続します。またIAMポリシーはデータベース内部のSQL認証を直接制御しません。 選択肢DのRDSインスタンス削除は、稼働中インスタンスが持つ揮発性の状態を失い証拠を毀損するリスクがあります。CloudWatchログにはSQLクエリの内容は記録されないため詳細な調査が困難になります。

ドメイン別正答率・予想スコアでリアルタイムに実力把握

無限ノックでSCSを徹底対策。全問AI生成のオリジナル問題。

無料で演習を始める →
← SCS の問題一覧に戻る