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SCSインシデント対応

あるソフトウェア企業が、サーバーレスアーキテクチャを採用しており、本番環境の決済処理にAWS Lambdaを使用しています。Amazon GuardDutyが「CredentialAccess:Lambda/AnomalousBehavior」を検出し、特定のLambda関数の実行ロールが通常とは異なるリージョンでAWS APIを呼び出していることが判明しました。この実行ロールには広範なIAM権限が付与されており、攻撃者がコード内の脆弱性を悪用している可能性があります。セキュリティチームが証拠を保全しながら侵害を封じ込めるために最初に実施すべき対応として、最も適切なものはどれですか?

A
Lambda関数を即座に削除してコードと環境変数を完全除去し、クリーンなIAM実行ロールと新しい関数を作成して本番環境に再デプロイする
Lambda関数を削除するとコード・環境変数・設定情報など攻撃者の侵入経路特定に必要な証拠が失われます。フォレンジック原則に反する操作であり、封じ込めの第一手としては不適切です。
B
予約済み同時実行数を0に設定して実行を停止し、実行ロールにExplicit Denyを付与してセッションを無効化後、CloudTrailとCloudWatchログをS3に保全する
✓ 正解
予約済み同時実行数を0にして実行を即座に停止しながら関数自体を保全します。Explicit DenyポリシーでIAMセッションを無効化し、ログをS3に保全する一連の手順がインシデント対応の封じ込めフェーズとして最適です。
C
脆弱なコードを修正して新バージョンをデプロイし、CloudWatchアラームとEventBridgeルールで実行ロールの異常な使用パターンを継続監視する
コードの脆弱性修正とデプロイは根絶(Eradication)フェーズの作業です。封じ込めが完了していない状態で実施すると攻撃が継続したまま証拠が上書きされる可能性があり、対応順序として誤りです。
D
EventBridgeでLambdaトリガーを無効化し、GuardDutyの検出結果をSecurity Hubに集約してSNSトピック経由でセキュリティチームにアラートを送信する
EventBridgeルールとSNS通知はインシデント検知として有用ですが、Lambdaトリガーの無効化だけでは既存の不正なIAMセッションを停止できず、実行ロールによる悪用が継続するため封じ込めには不十分です。

解説

予約済み同時実行数(Reserved Concurrency)を0に設定することで、Lambda関数のそれ以降の実行を防止しながら、関数自体は削除せずにコード・環境変数・設定情報を証拠として保全できます。さらに実行ロールにExplicit Denyポリシーを付与することで、既存および将来の不正なIAM認証情報の使用を無効化します。CloudTrailとCloudWatch LogsをS3に保全することで、フォレンジック調査に必要な証拠チェーン(Chain of Custody)を確立します。これがインシデント対応の封じ込め(Containment)フェーズの正しい手順です。 選択肢Aの「Lambda関数の削除」は、攻撃者の侵入経路特定に必要なコード・環境変数・設定情報を破壊するため、フォレンジック調査の観点から不適切です。 選択肢Cの「脆弱なコードの修正とデプロイ」は根絶(Eradication)フェーズの作業であり、封じ込めが完了する前に実施すると証拠が上書きされるリスクがあります。 選択肢Dの「EventBridgeとSNSによる通知」はインシデント検知として有用ですが、Lambdaトリガーの無効化だけでは既存の不正IAMセッションを停止できず、封じ込めとして不十分です。

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