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SAPワークロードの移行とモダン化の加速

大手地方銀行では、28年間稼働するIBM z/OSメインフレームでコア銀行システムを運用しています。このシステムは180万行のCOBOLソースコード、IBM DB2 for z/OS(4TB)、夜間バッチ処理を担う3,000本以上のJCLジョブから構成されています。以下の要件のもとで移行を計画しています。 ・COBOLコードの大幅な変更は避けること(社内にCOBOLスキルはあるがJava開発者なし) ・DB2をSQL互換性を持つAWSマネージドデータベースサービスへ移行する ・JCLバッチスケジューリングをクラウドネイティブな手段で置き換える ・18ヶ月以内に完了 ・金融トランザクションに関する規制コンプライアンスを維持する すべての要件を満たしながら最も運用効率の高い移行パスはどれですか?

A
AWS Mainframe ModernizationのBlu Ageエンジンを使用してCOBOLをJavaへ自動変換する。DB2はAWS DMSでAmazon DynamoDBへ移行し、JCLバッチの代替としてAmazon EventBridge SchedulerとAWS Lambdaを組み合わせてイベント駆動型バッチ処理を実装する。
Blu Ageはメインフレームのリファクタリングエンジン(COBOL→Java自動変換)であり、COBOLコードの大幅な変更を避けるという要件に反する。DynamoDBはNoSQLデータベースであり、DB2のリレーショナルワークロードのSQL互換な移行先としては適切でない。
B
AWS Application Migration Service(MGN)を使用してz/OS環境をAmazon EC2 Dedicated Hostsへリフトアンドシフトする。IBM DB2はEC2上でそのまま継続稼働させ、既存のJCLスケジューリングをEC2上のサードパーティスケジューラーで維持することで移行リスクを最小化する。
AWS MGNはリフトアンドシフト向けのエージェントベース移行ツールであり、z/OS環境の直接的なEC2移行はサポートしていない。DB2をEC2上で継続稼働させることはマネージドデータベースサービスへの移行要件を満たさず、ライセンスと運用コストも継続する。
C
AWS Mainframe ModernizationのMicro Focusランタイムを使用し、既存COBOLコードをAWS上でそのまま実行するリプラットフォームを行う。DB2はDMSとSCTを組み合わせてAmazon Aurora PostgreSQL互換エディションへ移行し、JCLバッチジョブはStep FunctionsとAmazon EventBridgeスケジューラーで置き換える。
✓ 正解
Micro Focusランタイムによるリプラットフォームはコード変換なしでCOBOLをAWS上で実行でき、コード変更最小化の要件に合致する。DMSとSCTでDB2をAurora PostgreSQLへ移行し、Step FunctionsとEventBridgeでJCLバッチをクラウドネイティブ化できるため全要件を満たす。
D
AWS App2Containerを使用してCOBOLアプリケーションをDockerコンテナ化し、Amazon ECS Fargateへデプロイする。DB2はAWS DMSでAmazon Aurora PostgreSQL互換エディションへ移行し、JCLバッチ処理はAWS Batchのジョブ定義で代替する。
App2ContainerはLinux/Windows(x86)サーバー上のJava/.NETアプリのコンテナ化ツールであり、IBM z/OSアーキテクチャ上で動作するCOBOLアプリケーションには対応していない。このアプローチではメインフレームワークロードのコンテナ化は実現できない。

解説

AWS Mainframe ModernizationはメインフレームのAWS移行に2つのアプローチを提供する。 ①Micro Focusランタイムによる「リプラットフォーム」:COBOLコードを変換せずにAWS Managed Runtime Environment上でそのまま実行する。 ②Blu Ageによる「リファクタリング」:COBOLをJavaへ自動変換する。 「COBOLコードの大幅な変更を避ける」要件にはMicro Focusリプラットフォームが最適である。DMSとSCTの組み合わせでDB2のスキーマをAurora PostgreSQLへ変換しながらデータ移行でき、SQL互換マネージドDBへの要件を満たす。JCLバッチジョブはStep FunctionsとEventBridgeスケジューラーでクラウドネイティブに置き換えられる。 選択肢AのBlu Ageは、COBOLをJavaへ変換するリファクタリングアプローチであり、コード変更を最小化する要件に反する。DynamoDBはNoSQL型でありDB2のリレーショナルワークロードのSQL互換移行先として適していない。 選択肢BのAWS MGNはリフトアンドシフト向けサービスであり、z/OS環境のモダナイゼーションには対応していない。DB2をEC2上で継続稼働させることはマネージドサービスへの移行要件を満たさず、z/OSライセンスコストも継続する。 選択肢DのAWS App2ContainerはLinux/Windows(x86)アプリのコンテナ化ツールであり、z/OSアーキテクチャ上のCOBOLアプリケーションには対応していない。

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