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SAP組織の複雑さに対応する設計

大手小売企業がオンプレミスからAWSへの段階的移行を進めています。現在、本社のデータセンターとAWS間にAWS Direct Connect(10Gbps、専用接続)が1本接続されています。今後の計画として、①Direct Connectの冗長化(障害時もミッションクリティカルなワークロードの継続性を確保)、 ②東京リージョンだけでなく大阪リージョンへの同時接続、 ③オンプレミスから複数のAWSアカウント(本番、開発、DR)への接続、 ④将来的な新オフィスとAWSのSD-WAN(Software-Defined Wide Area Network:ソフトウェア定義WANネットワーク)統合、の要件があります。コスト効率と可用性のバランスが最もとれたアーキテクチャはどれですか?

A
2つのDirect Connect専用接続(異なるDirect Connectロケーション)を設定してLAG(Link Aggregation Group)を構成する。東京と大阪リージョンへの接続はそれぞれ別のVirtual Interfaceを作成する。複数アカウントへの接続はDirect Connect Gatewayを使用してTransit Gatewayと接続し、RAMでTransit Gatewayを共有する。
「異なるロケーション+LAG」を提案しますが、LAG(Link Aggregation Group:リンク集約)は同一DXロケーション内での帯域集約に限定されており、異なる物理ロケーション間でのLAG構成はAWSがサポートしていないため技術的に矛盾します。
B
プライマリとして専用Direct Connect接続を維持し、バックアップとしてSite-to-Site VPNをDirect Connect Gatewayに接続する(Dynamic BGPルーティングでフェイルオーバーを自動化)。東京と大阪の両リージョンへの接続にはDirect Connect Gatewayを使用し、複数アカウントへの接続はTransit Gatewayを経由する。SD-WAN統合はDirect Connect Gatewayのパブリック仮想インターフェースで対応する。
VPNによるバックアップ冗長化は有効ですが、SD-WAN統合をパブリック仮想インターフェース(パブリックVIF)経由で行う構成はTransit Gateway Connect(GRE)と比べて効率が低く最適ではありません。また動的BGP(Border Gateway Protocol:経路制御プロトコル)を用いた自動フェイルオーバーは選択肢Cでも同様に利用可能です。
C
異なるDirect Connectロケーションに2本の専用接続を設置し、Direct Connect Gatewayに接続する。東京と大阪リージョンのTransit Gatewayをそれぞれ作成し、Direct Connect Gatewayに関連付ける(Transit Gateway Peering不要)。複数AWSアカウントのVPCはRAMでTransit Gatewayを共有してアタッチする。SD-WAN統合は将来的にTransit Gateway Connect(GRE)を使用する。
✓ 正解
Direct Connect冗長化の最良実践は異なる物理DXロケーションへの2本の専用接続です。
D
東京リージョンと大阪リージョンそれぞれに専用のDirect Connect接続を設置する。各リージョンに独立したDirect Connect Gatewayを作成し、Hosted Connectionを使用して複数アカウントへの接続を実現する。SD-WAN統合にはAWS Cloud WANを使用して既存のDirect Connectと統合する。
リージョンごとのDX接続はコストが高く、Hosted Connectionによる複数アカウント対応も管理が煩雑です。

解説

Direct Connect冗長化の最良実践は異なる物理DXロケーションへの2本の専用接続です。 選択肢Aは「異なるロケーション+LAG」を提案しますが、LAG(Link Aggregation Group:リンク集約)は同一DXロケーション内での帯域集約に限定されており、異なる物理ロケーション間でのLAG構成はAWSがサポートしていないため技術的に矛盾します。 選択肢BはVPNによるバックアップ冗長化は有効ですが、SD-WAN統合をパブリック仮想インターフェース(パブリックVIF)経由で行う構成はTransit Gateway Connect(GRE)と比べて効率が低く最適ではありません。また動的BGP(Border Gateway Protocol:経路制御プロトコル)を用いた自動フェイルオーバーは選択肢Cでも同様に利用可能です。 選択肢DはリージョンごとのDX接続はコストが高く、Hosted Connectionによる複数アカウント対応も管理が煩雑です。

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