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SAPワークロードの移行とモダン化の加速

ある大手流通企業がオンプレミスのVMware vSphere環境(500台のVM:Linux 350台・Windows 150台)を2つのデータセンターからAWSへ18ヶ月以内に移行する計画を策定しています。ITチームはAWSの経験が浅く、移行プロセスの自動化を強く求めています。要件は次のとおりです: ①アプリケーションへの変更を最小限に抑えたリフト&シフト移行 ②ブロックレベルの継続的レプリケーションによる本番カットオーバー時のダウンタイム1時間以内 ③移行後に過剰プロビジョニングされたEC2インスタンスを特定してリサイジング推奨を自動取得 ④AWS Configによる継続的なコンプライアンス評価 この要件を最も効率的に満たすアプローチはどれですか?

A
AWS Application Migration Service(MGN)でVMwareエージェントをインストールしてブロックレベルの継続的レプリケーションを行い、テスト環境での動作確認後に本番カットオーバーを実施してダウンタイムを1時間以内に抑える。移行後はAWS Compute OptimizerとTrusted AdvisorでEC2リサイジング推奨を取得し、AWS ConfigのAWSマネージドルールでコンプライアンスを継続監視する。
✓ 正解
MGNはVMwareのブロックレベル継続的レプリケーションにより本番カットオーバー時のダウンタイムを1時間以内に抑え、AWSが推奨するリフト&シフトの標準サービス。Compute OptimizerがEC2リサイジング推奨を機械学習で提供し、Configマネージドルールが継続的コンプライアンス評価を自動化するため全要件を満たす。
B
AWS Server Migration Service(SMS)でVMwareスナップショットをAMIに定期変換してEC2に展開し、SMSの移行グループ機能でカットオーバーのダウンタイムを最小化する。移行後はAWS Cost Explorerのリザーブドインスタンス推奨でコスト最適化を行い、AWS Artifactでコンプライアンス証明書(BAA)を取得して規制要件を充足する。
AWS Server Migration Service(SMS)は2023年3月に廃止済みであり、新規移行プロジェクトへの使用はAWSが推奨しない。またAWS Artifactはコンプライアンス認定書や法的文書の取得ポータルであり、AWS Configのような継続的なコンプライアンス評価機能は提供していない。
C
VMware Cloud on AWS(VMC on AWS)のVMware HCXを使用してvMotionによるライブマイグレーションを実施し、アプリケーションダウンタイムゼロを実現する。VMC on AWSでDirect Connect接続を確立し、VMwareスナップショットポリシーをそのまま継続。AWS ConfigのOrganizational Rulesでマルチアカウントのコンプライアンスを一元評価する。
VMware Cloud on AWSはVMware環境をそのままAWS上で動作させるサービスであり、ネイティブEC2インスタンスへの移行ではない。そのためAWS Compute OptimizerによるEC2リサイジング推奨が取得できず、継続的なVMwareライセンス費用も発生するためコスト面で不利。
D
AWS DataSyncとAWS VM Import/ExportをStep Functionsで自動パイプライン化し、500台VMのディスクイメージをS3経由でEC2インスタンスに変換する。変換後のインスタンスにSystems Manager Inventoryを設定して構成情報を収集し、Amazon Athenaで分析してリサイジング対象を特定。AWS ConfigルールはCloudFormationで一括デプロイして継続的に評価する。
DataSync + VM Import/Exportはブロックレベルの継続的レプリケーション機能を持たず、1時間以内の低ダウンタイムカットオーバーを実現できない。500台のVMをStep FunctionsとAthenaで処理する構成は複雑で、AWSの経験が浅いチームが運用するには難易度が高すぎる。

解説

AWS Application Migration Service(MGN)は、AWSが推奨する大規模リフト&シフト移行の標準サービスです。VMware・物理サーバー・他クラウドからのブロックレベル継続データレプリケーション(CDP)により、カットオーバー時のRPOを数秒・ダウンタイム1時間以内に実現します。移行後のインスタンス最適化ではAWS Compute Optimizerが機械学習でCPU/メモリ使用率を分析してリサイジング推奨を提供し、Trusted Advisorもコスト最適化を支援します。AWS ConfigのAWSマネージドルールは事前定義ルールを自動適用でき、AWS経験の浅いチームでも容易に運用できます。 選択肢BのAWS Server Migration Serviceは2023年3月に廃止(Retired)されており、新規移行プロジェクトへの使用は非推奨です。またAWS Artifactはコンプライアンス法的文書(BAA・認定書)の取得ポータルであり、継続的なコンプライアンス評価機能(Config相当)は持ちません。 選択肢CのVMware Cloud on AWSはVMware環境をAWS上でそのまま維持するサービスであり、ネイティブEC2への移行ではないためCompute OptimizerによるEC2リサイジング推奨を取得できません。また継続的なVMwareライセンスコストが発生します。 選択肢DのDataSync + VM Import/Exportの組み合わせはブロックレベルの継続的レプリケーション機能を持たないため、ダウンタイム1時間以内のカットオーバー要件を満たせません。500台規模のStep Functionsパイプライン構築も複雑で、経験の浅いチームには不適切です。

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