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SAP組織の複雑さに対応する設計複数選択

ある金融機関では3年間にわたって手動構成してきたAWS Organizations環境(管理アカウント・ログアーカイブアカウント・セキュリティツールアカウントを含む計60アカウント・4つのOU)をAWS Control Towerへ移行します。現在の状況は以下の通りです。(1)既存ログアーカイブアカウントにはカスタムS3バケットポリシーとAWS KMSキーによる暗号化・保持設定が構成済み。(2)PCI-DSS Level 1に対応したカスタムAWS Configルールが各アカウントで稼働中。(3)IAM Identity CenterはOktaを外部IdP(Identity Provider:認証プロバイダー)として200以上のパーミッションセットが設定済み。(4)新規ビジネスユニット向けに毎月10〜15アカウントを迅速にプロビジョニングする必要があり、各アカウントには標準化VPCアーキテクチャ(10.x.0.0/16の特定サブネット設計)とAWS Security Hub標準の事前有効化が必要。既存環境への影響を最小化しながらこれら全要件を達成するために実施すべき施策を2つ選んでください。

A
Control Towerのランディングゾーンセットアップ時に「Bring Your Own Accounts(既存アカウントを流用)」オプションを選択し、既存のログアーカイブアカウントとセキュリティツールアカウントをそれぞれControl Towerのログアーカイブロール・監査ロールとして指定する。管理アカウントにOkta外部IdP連携済みのIAM Identity Centerが既に存在する場合、Control TowerはそれをそのままControl Tower管理配下に取り込むため200以上の既存パーミッションセットを維持しながら移行できる。
✓ 正解
選択肢AはControl TowerのBring Your Own Accounts機能で既存ログアーカイブアカウントとOkta連携済みIAM Identity Centerを保護しながら移行できます。
B
Control TowerをクリーンスタートするためにIAM Identity Centerの全パーミッションセットを削除してから新規デプロイし、その後Oktaとの連携を再設定してパーミッションセットを再作成する。既存60アカウントはAccount Factory経由で全て再登録し、カスタムConfigルールはCloudFormation StackSetsで再デプロイする。この方法により最もクリーンなControl Tower環境を構築できる。
パーミッションセットとConfigルールの全削除・再作成が必要で大規模混乱を招きます。
C
Control Tower Account Factory for Terraform(AFT)を導入し、標準化VPC構成・Security Hub標準の有効化・PCI-DSS対応カスタムConfigルールのデプロイをTerraformモジュールとして定義する。CodeCommitまたはGitHubにAFTリポジトリを作成し、AFTパイプラインにより新規アカウントの自動プロビジョニングと既存アカウントへのカスタマイズ再適用を一元管理する。
✓ 正解
AFTはVPC・Security Hub・PCI-DSS ConfigルールをIaC(Infrastructure as Code:コードによるインフラ定義管理)でCI/CDパイプライン管理し月次大量アカウント作成を自動化します。
D
PCI-DSS要件をService Control Policy(SCP)として全OUに適用し、既存のカスタムAWS ConfigルールをすべてSCPに置き換えることでDetective control(検知型)をPreventive control(防止型)に昇格させる。新規アカウントのプロビジョニングはAWS Service Catalogのプロビジョニングプロダクトを使用してAccount Factoryと並列運用する。
Detective(Config)とPreventive(SCP)は目的・動作が異なり置き換えはできません。
E
Control TowerデプロイとOUの登録(Register OU)機能を用いて既存の4OUをControl Tower管理配下に移行した後、Account Factory経由でアカウントの登録(Enroll account)を実行して全60アカウントに必須ガードレールを適用する。既存のカスタムConfigルールやIAMロール等のリソースはEnroll時に削除されないが、Control Towerの必須ガードレールが既存設定と競合する可能性があるため事前調査が必要。標準化VPCや月次プロビジョニングはAccount Factory UIで対応する。
Register OUは有効な手段ですが標準化VPCや月次プロビジョニング自動化にはAFT(C)が必要です。

解説

選択肢AはControl TowerのBring Your Own Accounts機能で既存ログアーカイブアカウントとOkta連携済みIAM Identity Centerを保護しながら移行できます。 選択肢BはパーミッションセットとConfigルールの全削除・再作成が必要で大規模混乱を招きます。 選択肢CのAFTはVPC・Security Hub・PCI-DSS ConfigルールをIaC(Infrastructure as Code:コードによるインフラ定義管理)でCI/CDパイプライン管理し月次大量アカウント作成を自動化します。 選択肢DはDetective(Config)とPreventive(SCP)は目的・動作が異なり置き換えはできません。 選択肢EのRegister OUは有効な手段ですが標準化VPCや月次プロビジョニング自動化にはAFT(C)が必要です。

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