グローバル製造業企業(従業員18,000人)が、3つの自社データセンター(東京・フランクフルト・シカゴ)で計800台のVMware vSphere 7.0 VMを運用しています。VM構成は以下のとおりです。 ・SAP S/4HANA本番・非本番環境:200台(vSphere HA・vMotionに強く依存、SAP認定vSphere設定を使用) ・Javaミドルウェア・Webアプリケーション:350台(TomcatおよびJBoss上で稼働、VMware固有機能への依存なし) ・Windowsベースの社内ツール・AD・ファイルサーバー:250台 ITチームはVMware管理スキルに優れますが、AWSネイティブサービスの経験は限られています。データセンター契約は24ヶ月後に終了し、インフラコストを40%削減してデータセンターを完全撤廃することが目標です。最も適切な移行戦略はどれか。
最適な移行戦略はワークロード特性に応じた複合アプローチである。 SAP S/4HANAはvSphere HA/vMotionへの強い依存性とSAP認定vSphere設定要件を持つため、AWS・VMware共同マネージドサービスであるVMware Cloud on AWS(VMC on AWS)が最適である。VMCはAWS上でSAP認定のvSphere環境を提供し、既存のSAP設定を維持したまま移行できる。 Javaアプリケーション(Tomcat/JBoss)はVMware固有機能に依存しないため、AWS App2ContainerでLinuxコンテナイメージを自動生成しECS Fargateにデプロイすることでサーバー管理を排除しつつコスト削減を実現できる。 WindowsアプリおよびADはMGNによるリフト&シフトでEC2に移行することで、24ヶ月以内の完了を確実にしながらリスクを抑えられる。 選択肢AのMGN全台適用はJava・Windows向けには有効だが、SAP認定のvSphere構成をEC2では再現できないためSAPのクラウドサポート対象外となるリスクがある。 選択肢CのVMC全台移行はリスクを最小化できるが、VMware依存のないJavaアプリや汎用WindowsアプリにもコストのかかるVMCを適用するため不経済であり、40%コスト削減目標の達成が困難になる。 選択肢DのSAP RISE移行はSAP自身がホストするSaaSモデルで長期的には有効だが、移行プロセスがSAP主導となり24ヶ月タイムラインのコントロールが複雑になる。またWindowsファイルサーバー・ADをWorkSpacesFamilyへ移行することはアーキテクチャ的に不適切な場合が多い。