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SAPワークロードの移行とモダン化の加速

グローバルな製造業企業が、データ分析基盤のモダン化を検討しています。現在の状況と移行要件は以下の通りです。 【現在の状況】 - オンプレミスおよび EC2 上で自己管理する Apache Airflow クラスター(ワーカーノード 20 台)で 400 以上の DAG(Directed Acyclic Graph:タスクの実行順序と依存関係を有向非巡回グラフで定義するワークフロー形式)が稼働 - データエンジニアリングチーム(12 名)の作業時間の 35% が Airflow クラスターの維持管理(バージョンアップ、ワーカー増減、障害対応)に費やされている - DAG はオンプレミスの SAP システム、Amazon S3、Amazon Redshift、複数の外部 REST API と連携 - 月次バッチ処理時は平常時の 15 倍のワーカーが必要で、現在は手動でワーカーノードを追加している - Airflow 標準の SLA モニタリング機能を使用した重要パイプラインの遅延アラートを設定済み 【移行要件】 - 既存 DAG コードを最小限の修正で移行すること - クラスター管理の運用負荷を大幅に削減すること - 月次バッチ処理のワーカースケールアウト・インを自動化すること - 既存の SLA モニタリング・アラート機能を維持すること 上記の全要件を最もよく満たす移行アプローチはどれですか?

A
すべての DAG を AWS Step Functions(Amazon States Language:JSON ベースのワークフロー記述言語で記述するサーバーレスオーケストレーションサービス)に書き直す。各タスクは AWS Lambda 関数として実装し、AWS EventBridge Scheduler で定期実行をトリガーする。
400以上のDAGをAmazon States Languageで完全に書き直す必要があり、「既存DAGコードの最小限修正」という要件に違反します。
B
Amazon Managed Workflows for Apache Airflow(MWAA)に移行する。既存の DAG コードは最小限の変更で再利用し、MWAA の自動ワーカースケーリングで月次バッチのピークに対応する。SLA モニタリングは Airflow 組み込み機能と Amazon CloudWatch Alarms を組み合わせて維持する。
✓ 正解
MWAAはAWS管理のマネージドApache Airflowで、既存DAGコードは最小変更で移行可能です。ワーカー自動スケーリング、Airflow標準SLA機能、バージョンアップ・障害対応の自動化で運用負荷を大幅削減できます。
C
Amazon EKS 上に Apache Airflow を Helm チャートでデプロイし、Kubernetes Horizontal Pod Autoscaler(HPA:CPU 使用率等に基づいて Pod 数を自動調整する Kubernetes 機能)でワーカー Pod をスケーリングする。EC2 Spot インスタンスのノードグループを使用してコストを最適化する。
EKS上の自前Airflow構成では、Kubernetesクラスター自体のアップグレード・セキュリティパッチ・ノード管理が依然として必要で、運用負荷が削減されません。
D
すべての DAG を AWS Glue Workflows(AWS Glue のジョブやクローラーを DAG 形式で接続するマネージドオーケストレーション機能)に移行する。Glue のオンデマンド DPU(Data Processing Unit:Glue の処理能力単位)割り当てにより月次バッチの自動スケーリングを実現する。
AWS Glue WorkflowsはApache Airflowとは異なるサービスであり、カスタムオペレーター、SLAモニタリング機能をそのまま移行できません。

解説

Amazon MWAA は AWS がインフラを完全に管理する Apache Airflow のマネージドサービスです。既存の DAG コードは Airflow 互換のため最小限の変更で移行でき、バージョンアップや障害対応などのクラスター管理作業は AWS が担うため運用負荷を大幅に削減できます。ワーカーの自動スケーリング機能により月次バッチのピーク時も自動対応が可能で、Airflow 標準の SLA モニタリング機能はそのまま使用できます。 選択肢Aの Step Functions への移行には 400 以上の DAG を Amazon States Language で完全に書き直す必要があり、「既存 DAG コードの最小限修正」という要件に違反します。 選択肢Cの EKS 上の Airflow 構成では Kubernetes クラスター自体の管理(アップグレード、セキュリティパッチ、ノードプール設定)が依然として必要です。 選択肢Dの AWS Glue Workflows は Apache Airflow とは異なるサービスであり、Airflow のカスタムオペレーターや SLA モニタリング機能をそのまま移行できません。

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