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SAPワークロードの移行とモダン化の加速

あるメディア企業は、データセンターのNetApp NASに保管された約200TBの制作データ(NFSおよびSMBで共有)をAWSへ移行する。移行期間中の約3か月間はオンプレミス側でも編集・追記が継続するため、AWS側を定期的に最新状態へ同期し続ける必要がある。要件は、①移行先でもNFS/SMBのマルチプロトコルアクセスとスナップショットを維持、 ②専用線帯域を業務時間帯は圧迫しないよう制御、 ③転送データの整合性を自動検証、 ④最終同期後に短時間でカットオーバー。最小の運用負荷で満たす構成はどれか。

A
移行先をAmazon FSx for NetApp ONTAPとし、オンプレミスにAWS DataSyncエージェントを配置する。スケジュール実行の増分転送タスクで差分のみ同期し、帯域制限とデータ検証を有効化。最終差分の同期後にクライアントをFSxへ向けてカットオーバーする。
✓ 正解
FSx for NetApp ONTAPはNFS/SMBマルチプロトコルとスナップショットを維持でき、DataSyncのスケジュール増分転送・帯域制限・データ検証で要件を満たす。最終差分同期後の切り替えでカットオーバーも短時間に抑えられるため。
B
移行先をAmazon EFSとし、DataSyncで一度だけ全データを転送してからカットオーバーする。3か月間の追記分は移行完了後に手動でrsyncを実行して反映する。
EFSはNFSのみでSMBマルチプロトコルに非対応のため要件①を満たさない。一度きりの転送では3か月間の追記分を反映できず、手動rsyncは整合性検証や運用負荷の面で不適切である。
C
オンプレミスにAWS Storage Gateway(ファイルゲートウェイ)を設置し、NFS/SMBアクセスをそのままS3にキャッシュ経由で書き込む。3か月後にS3をFSxにコピーしてカットオーバーする。
Storage Gatewayファイルゲートウェイは新規アクセスをS3へキャッシュ経由で書き込むハイブリッドアクセス用で、既存NAS上の200TBを移行・同期する用途ではない。オンプレ側の継続追記も同期されない。
D
移行先をFSx for ONTAPとし、AWS Snowball Edgeで200TBを一括輸送する。輸送後の3か月間の差分はDataSyncで毎日同期し、カットオーバー時に手動で帯域とスナップショットを設定する。
Snowball EdgeのデータはS3にしか取り込めずFSx for ONTAPへ直接ロードできないため別途コピーが必要となり、運用負荷とカットオーバー時間が増える。帯域制限やスナップショットの手動設定も非効率である。

解説

Amazon FSx for NetApp ONTAPはNFS/SMBのマルチプロトコルアクセスとスナップショットをネイティブに維持できる。オンプレミスにDataSyncエージェントを配置しスケジュール実行の増分転送タスクを使えば、差分のみを同期しつつ帯域制限とデータ検証を有効化できる。最終差分の同期後にクライアントを向け替えることでカットオーバーも短時間で済む。 選択肢BのEFSはSMB非対応で一度きりの転送のため追記分を反映できない。 選択肢CのStorage Gatewayは新規アクセスのキャッシュ用で既存NASの移行・同期には使えない。 選択肢DのSnowball EdgeはS3にしか取り込めずFSxへ直接ロードできない。

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