ヘルスケア企業がAWS Organizations配下で25のAWSアカウントを3リージョン(us-east-1、eu-west-1、ap-southeast-1)にまたがって運用しています。PHI(Protected Health Information:医療情報保護法が適用される保護医療情報)を処理しており、以下のコンプライアンス要件があります。 【コンプライアンス要件】 ・バックアップ保持期間:特定データカテゴリは最低7年間 ・不変性(Immutability):保持期間中はいかなるユーザー(rootアカウント含む)もバックアップを削除・変更不可 ・クロスリージョンバックアップ:バックアップは最低2リージョンに存在すること ・リカバリテスト:四半期ごとのリストアテストを実施し、結果を文書化すること ・集中監査:バックアップコンプライアンスレポートを規制当局に提出できること 【現在の問題】 ・各アカウントがRDSスナップショット・EBSスナップショット・カスタムスクリプトを個別に管理 ・バックアップ状況の統合ビューがなく、コンプライアンス監査に数週間かかる ・直近12か月でバックアップ欠損による復旧失敗が3件発生 要件をすべて満たし、運用オーバーヘッドを最小化するバックアップ戦略はどれですか?
AWS BackupのOrganizations統合とバックアップポリシーによりメンバーアカウントへのバックアップ計画の強制適用が可能で、アカウントが個別に無効化することを防ぎます。Backup Vault Lock(Compliance mode)はいったん設定するとrootユーザーでも保持期間中の削除・変更が不可能となり、PHIの不変性要件を満たします。クロスリージョンコピールールとAudit Managerによる自動レポートにより、すべての要件を低い運用オーバーヘッドで実現できます。 選択肢Bの(AWS CloudFormation StackSets)はデプロイはできますが、メンバーアカウントでのポリシー上書きを防げません。Vault Lockによる不変性も提供されず、手動の四半期レポートは自動集中監査要件を満たしません。 選択肢Cの(サービス個別バックアップ)はAWS Backupの統合管理を欠き、Configルールはバックアップ存在確認のみで不変性・強制適用・クロスアカウントレポートは提供されません。 選択肢Dの(商用バックアップソフトウェア)の導入はライセンス費用・EC2コスト・エージェント管理のオーバーヘッドが大きく、クラウドネイティブな要件に適していません。