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SAPワークロードの移行とモダン化の加速

ある大企業が、オンプレミスのデータセンター2拠点で稼働する約800のアプリケーション(多数の相互依存を含む)をAWSへ移行する大規模プログラムを計画している。移行に先立ち、各アプリのサーバー構成、リソース使用率、ネットワーク通信(アプリ間依存関係)を可視化し、移行のグルーピングとウェーブ計画、そして7R戦略(リホスト・リプラットフォーム等)の判断根拠となるデータを収集したい。なおエージェント導入の可否はサーバーにより異なる。最適なアプローチはどれか。

A
AWS Application Discovery Serviceのエージェントベースとエージェントレスの両コネクタでリソース使用率と通信データを収集し、AWS Migration Hubで依存関係を可視化してウェーブ計画に活用する。
✓ 正解
Application Discovery Serviceはエージェントレス(VMware向け)とエージェントベースの両方式でCPU/メモリ使用率とTCP通信データを収集でき、エージェント導入可否が混在する環境に対応する。収集結果をMigration Hubで依存関係として可視化しウェーブ計画に使える。
B
AWS Migration Evaluatorを導入してオンプレミスの稼働データからTCOレポートとサーバー単位のインスタンス推奨を取得し、そのレポートをアプリケーション間の依存関係マップとして移行計画とウェーブ策定に用いる。
Migration EvaluatorはTCO試算とビジネスケース作成が主目的で、サーバー単位の推奨は得られるがアプリ間のネットワーク依存関係を詳細に可視化する機能はなく、依存関係に基づくウェーブ計画の根拠としては不十分。
C
AWS Configアグリゲータで全オンプレミスサーバーの構成項目を収集し、リソースインベントリとリソース関係グラフから移行グルーピングとウェーブ計画を策定する。
AWS ConfigはAWSリソースの構成管理サービスであり、オンプレミスサーバーのリソース使用率やアプリ間通信の収集には対応しない。移行前のオンプレ環境の依存関係可視化には利用できない。
D
全サーバーにCloudWatchエージェントを導入してメトリクスを収集し、VPCフローログを解析してアプリケーション間のネットワーク依存関係を可視化する。
VPCフローログはAWS VPC内のトラフィックを記録する機能で、オンプレミスのデータセンター内のサーバー間通信は取得できない。オンプレの依存関係マッピングという要件を満たせない。

解説

AWS Application Discovery Serviceは、エージェントレスコネクタ(VMware環境向け)とエージェントベース収集の両方式を提供し、サーバーのリソース使用率やアプリケーション間のネットワーク通信データを収集できる。エージェント導入可否がサーバーにより異なる環境でも両方式を併用でき、収集データはAWS Migration Hubで依存関係として可視化され、移行のグルーピングやウェーブ計画、7R戦略の判断根拠に活用できる。 選択肢1のAWS Migration EvaluatorはTCO試算とビジネスケース作成が主目的で、詳細なアプリ間依存関係の可視化には不十分。 選択肢2のAWS ConfigはAWSリソースの構成管理用でオンプレミスの使用率・通信収集には対応しない。 選択肢3のVPCフローログはAWS VPC内のトラフィックのみを対象とし、オンプレのサーバー間通信は取得できない。

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