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SAP組織の複雑さに対応する設計

ある企業の CISO(Chief Information Security Officer:最高情報セキュリティ責任者)は、AWS Organizations で管理する 60 個のアカウントにわたるセキュリティ態勢の可視化と自動対応基盤の構築を指示しました。要件:(1) すべてのアカウントの脅威検知アラートと設定不備の検知結果(Finding)を単一のセキュリティアカウントに集約する、(2) Organizations に新しいアカウントが追加された場合、人手の介入なしにセキュリティツールが自動的に有効化される、(3) セキュリティアカウントのチームが個別アカウントチームの承認なしに全アカウントのセキュリティ設定を管理できる、(4) 重大度 HIGH・CRITICAL の検知結果が発生した場合に影響を受けたリソースに自動修復アクションを実行する、(5) PCI-DSS(Payment Card Industry Data Security Standard:クレジットカード業界のデータセキュリティ標準)および CIS AWS Foundations Benchmark に対するコンプライアンス状況をダッシュボードで継続的にレポートする。最小運用オーバーヘッドでこれらの要件を満たすアーキテクチャはどれですか?

A
Amazon GuardDuty を各アカウントで個別に有効化し、検知結果を中央アカウントの S3 バケットにエクスポートする。Lambda 関数で S3 への新規オブジェクト追加をトリガーに自動修復を実行する。新規アカウント追加時は手動で GuardDuty と Security Hub を有効化する。Security Hub を中央アカウントで有効化し、他アカウントからは API を使用して検知結果をプッシュする。
各アカウントでの GuardDuty・Security Hub の個別有効化が必要で運用負荷が高く、新規アカウント自動有効化もないため要件を満たせません。
B
Amazon GuardDuty の Organizations 統合機能を使用して、セキュリティアカウントを委任管理者(Delegated Administrator)に指定する。GuardDuty の「新規アカウントの自動有効化」設定を有効にする。同様に AWS Security Hub の委任管理者をセキュリティアカウントに指定し、PCI-DSS および CIS AWS Foundations Benchmark セキュリティ基準を有効化する。Amazon EventBridge でセキュリティアカウントに集約された GuardDuty・Security Hub の HIGH/CRITICAL 検知結果イベントを検知し、AWS Step Functions または Lambda で自動修復ワークフローを起動する。自動修復では影響アカウントへのクロスアカウントロールを使用してリソース操作を実行する。
✓ 正解
Organizations 統合と委任管理者により一元管理が実現し、自動有効化で新規アカウント対応が人手不要になります。EventBridge でリアルタイム自動修復が可能。
C
AWS Control Tower のガードレールとして GuardDuty・Security Hub の有効化を設定し、Account Factory で新規アカウントに自動適用する。すべてのセキュリティイベントを中央の Amazon S3 バケットに集約し、Amazon Athena でクエリして自動修復 Lambda をトリガーする。PCI-DSS・CIS 準拠は AWS Config コンフォーマンスパックでチェックする。
Control Tower で自動適用は可能ですが、S3+Athena 経由のトリガーは遅延が大きくリアルタイム対応に不向きです。
D
AWS Trusted Advisor でセキュリティチェックを定期実行し、結果を AWS Systems Manager OpsCenter に集約する。EventBridge のスケジュールルールで定期チェックを実行し、Systems Manager Automation ドキュメントで自動修復を行う。AWS Config コンフォーマンスパックで PCI-DSS と CIS 準拠を継続監視する。
Trusted Advisor はリアルタイム脅威検知を提供せず、ポーリング型では自動修復要件を満たせません。

解説

GuardDuty・Security Hub の Organizations 統合と委任管理者機能により単一セキュリティアカウントからの一元管理・検知結果集約が実現する。自動有効化設定により新規アカウント追加時の人手不要な有効化が保証される。委任管理者はメンバーアカウントの個別承認なしにセキュリティ設定を管理できる。Security Hub の組み込みセキュリティ基準(PCI-DSS・CIS)は継続的なコンプライアンスダッシュボードを提供する。EventBridge → Step Functions/Lambda による自動修復がリアルタイム対応を実現する。 選択肢Aは各アカウントへの個別有効化が必要で運用負荷が高く、新規アカウントの自動有効化もないため要件を満たせません。 選択肢Cは Control Tower の Account Factory による自動適用は可能だが、セキュリティインシデントへの対応に S3+Athena 経由の Lambda トリガーを用いるため遅延が大きくリアルタイム自動修復に不向きであり、Config コンフォーマンスパックは PCI-DSS・CIS 適合確認に使えるものの Security Hub の組み込みダッシュボードのような継続的可視化機能には劣ります。 選択肢D は Trusted Advisor がリアルタイム脅威検知を提供せず、EventBridge スケジュールルールによるポーリング型ではリアルタイム自動修復を実現できません。

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