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SAP既存のソリューションの継続的改善

ある企業は、世界中に分散するユーザーにリアルタイムのビデオストリーミングを提供するアプリケーションを運用しています。ビデオファイルはus-east-1リージョンのAmazon S3バケットに保存されており、Amazon CloudFrontを介して配信されています。しかし、アジア太平洋地域のユーザーから「初回再生時のバッファリング時間が長い」という苦情が寄せられています。S3バケットの設定を変更せずに、グローバルなキャッシュヒット率を向上させ、オリジンへのリクエスト負荷を軽減する最も効果的な方法はどれですか。

A
CloudFrontディストリビューションでOrigin Shieldを有効にし、us-east-1に最も近いリージョンをOrigin Shieldリージョンとして構成する
✓ 正解
Origin Shieldをオリジン(us-east-1)に近いリージョンで有効化することで、世界中のRECからのリクエストを集約する集中キャッシュとして機能し、キャッシュヒット率の向上とオリジン負荷の軽減という要件を直接的かつ効果的に解決します。
B
CloudFrontのキャッシュ動作でTTL(Time to Live)の値を0に設定し、常に最新のビデオファイルがS3から直接取得されるようにする
キャッシュのTTLを0に設定すると、CloudFrontはリクエストごとに必ずオリジン(S3)へ検証・取得にいくことになり、キャッシュの利点が完全に失われます。オリジンの負荷が劇的に増大し、バッファリング時間はさらに悪化するため不適切です。
C
S3クロスリージョンレプリケーション(CRR)を有効にしてアジア太平洋リージョンにバケットを複製し、CloudFrontのオリジンを動的に切り替える
S3のクロスリージョンレプリケーションを利用したマルチオリジン構成は有効なアーキテクチャですが、「S3バケットの設定を変更せずに」という問題の重要な制約事項に違反しているため、この選択肢は不正解となります。
D
CloudFrontエッジロケーションにAWS Lambda@Edgeを展開し、ユーザーのデバイスタイプに基づいてビデオの解像度を動的に変換する
Lambda@Edgeによる解像度変換はユーザー体験を向上させる高度な手法ですが、キャッシュヒット率の向上やオリジンの負荷軽減を主目的とした機能ではありません。むしろ計算処理のオーバーヘッドにより初回遅延が増加する可能性があります。

解説

Amazon CloudFrontのOrigin Shieldは、エッジロケーションとオリジンサーバー(この場合はS3)の間に配置される追加のキャッシュレイヤーです。グローバルに分散したユーザーからのリクエストが各地域のエッジキャッシュおよびRegional Edge Cache(REC)にヒットしなかった場合、通常はすべてオリジンに転送されます。Origin Shieldを有効にすると、すべてのキャッシュミスリクエストが指定した1つのOrigin Shield(オリジンに最も近いリージョン)に集約されます。これにより、ある地域で取得されたコンテンツがOrigin Shieldにキャッシュされ、他の地域からのリクエストに対してもOrigin Shieldから応答できるようになるため、グローバルなキャッシュヒット率が劇的に向上し、オリジンの負荷とレイテンシが大幅に削減されます。

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