SAP新しいソリューションのための設計
ある会社は、オンプレミス環境からAWSへのVPN接続のネットワークパフォーマンスを改善したいと考えています。現在のVPNスループットは1.25 Gbpsの上限に達しており、ビジネス成長に伴い帯域幅の需要が増加しています。コード変更やアーキテクチャ全体の根本的な再設計を行わずに、既存の接続インフラを活用して合計スループットを最大化する設計はどれですか。
AAWS Transit Gatewayを導入し、複数のSite-to-Site VPN接続を構成してECMP(等コストマルチパス)ルーティングを有効にする
✓ 正解
Transit GatewayのECMP機能は、VPN接続のスループットを論理的に合計して拡張するための最も標準的な手法です。
B現在のVPNの暗号化設定をAES-256からDESに変更し、パケット処理のオーバーヘッドを減らすことでスループットを倍増させる
暗号化アルゴリズムをDESのような脆弱でレガシーなものに変更しても、インフラストラクチャにおける論理的な帯域制限は解除されません。セキュリティレベルが著しく低下するため絶対に行うべきではありません。
CVPNの代わりにAWS Direct Connectの1 Gbps専用線を新たに注文し、VPN接続を完全に廃止して専用回線に切り替える
Direct Connectへの移行はスループット要件を満たしますが、VPNの「既存の接続インフラを活用して」という要件に反します。また、回線の開通までには多大な時間と物理的な作業を要するため、最適な解決策とは言えません。
DVPC内のNATゲートウェイの数を各サブネットごとに増やし、VPNトラフィックを並行処理できるようにスケールアウトする
NATゲートウェイはVPC内のプライベートリソースがインターネットへアクセスするためのコンポーネントであり、VPN接続の総スループットを拡張する役割は持っていません。
解説
AWS Site-to-Site VPNにおける単一トンネルあたりの最大帯域幅は1.25 Gbpsにハードリミットされています。これを拡張するために最も効果的なのが、AWS Transit Gatewayを使用したECMPルーティングです。Transit Gatewayに複数のVPN接続(VPNトンネル)をアタッチし、それぞれのトンネルで同じIPプレフィックスをアドバタイズするように構成することで、Transit Gatewayはトラフィックを複数のトンネルに分散(アグリゲーション)させることができます。これにより、合計のスループットを1.25 Gbps以上に拡大でき、既存のVPNインフラを活かしながら効率的にスケールできます。
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