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SAP既存のソリューションの継続的改善

ある製造企業は AWS Organizations 配下の 4 つのメンバーアカウントで合計 600 台の Amazon EC2 インスタンス(Amazon Linux 2 と Windows Server が混在)を運用しています。現在は運用チームが各アカウントに手動でログインし、シェルスクリプトで OS パッチを適用していますが、適用漏れや適用状況の可視化不足が監査で指摘されました。セキュリティポリシーにより EC2 への SSH/RDP の直接接続は禁止されており、すべてのインスタンスには SSM Agent が導入され、適切な IAM ロールが付与されています。経営層は、組織全体で OS パッチを定期的かつ自動で適用し、全アカウント横断でコンプライアンス状況を一元的にレポートすることを、できる限り運用負荷を増やさずに実現するよう求めています。この要件を最も満たす方法はどれですか。

A
管理アカウントから Systems Manager Quick Setup の Patch Manager 構成を Organizations 全体(または対象 OU)にデプロイし、パッチベースラインとメンテナンスウィンドウでスキャン/インストールをスケジュールし、Resource Data Sync で集約アカウントの S3 にコンプライアンスデータを集約する
✓ 正解
Quick Setup の Patch Manager は Organizations 統合により管理アカウントから全アカウントへ構成を一括展開でき、メンテナンスウィンドウで定期自動適用、Resource Data Sync で横断コンプライアンス集約を実現するため、低運用負荷で監査要件と自動化要件を同時に満たせる。
B
各メンバーアカウントで EventBridge のスケジュールルールを作成し、Lambda 関数から SSM SendCommand API を呼び出して AWS-RunShellScript ドキュメントで個別にパッチスクリプトを実行し、結果を各アカウントの CloudWatch Logs に出力して定期的に手動確認する
EventBridge と Lambda で自前にパッチ処理を組むと、パッチベースラインや組織横断のコンプライアンス集約を独自に構築・保守する必要があり運用負荷が増える。各アカウントの Logs を手動確認する点も一元可視化の要件に反する。
C
管理アカウントから Systems Manager Run Command を用い、対象タグを指定して AWS-RunPatchBaseline ドキュメントを全アカウントのインスタンスへ随時アドホックに実行し、実行履歴を Run Command コンソールで都度確認してパッチ状況を把握する
Run Command の AWS-RunPatchBaseline をアドホック実行する方式は、定期スケジュールによる自動適用を提供せず手動トリガーに依存する。実行履歴も組織横断で集約されないため、適用漏れと可視化不足という指摘を解消できない。
D
各メンバーアカウントで Systems Manager State Manager の関連付けを個別に手動作成し、AWS-RunPatchBaseline を定期実行するよう設定し、パッチコンプライアンスは各アカウントの Patch Manager ダッシュボードでアカウントごとに個別に確認する
State Manager の関連付けは定期自動適用を実現できるが、各メンバーアカウントで個別に手動作成・維持する必要があり運用負荷が下がらない。コンプライアンスもアカウントごとの確認となり、一元レポートの要件を満たせない。

解説

Systems Manager Quick Setup の Patch Manager 構成は、AWS Organizations と統合し、管理アカウントから対象 OU/全アカウントへパッチベースライン、メンテナンスウィンドウ、スキャン/インストールのスケジュールを一括展開できる。 これにより各アカウントへの手動ログインが不要になり、定期的な自動パッチ適用を低運用負荷で実現できる。 さらに Resource Data Sync を用いると、複数アカウント・複数リージョンのパッチコンプライアンスデータを集約アカウントの S3 バケットに集約し、Athena 等で横断的にレポートできるため監査要件も満たせる。 SSM Agent と IAM ロールが既に整備されているため SSH/RDP 不要で運用できる。 選択肢Bの EventBridge と Lambda による自前実装は、パッチベースライン管理やコンプライアンス集約を自前構築する必要があり運用負荷が増大し、横断レポートも実現できない。 選択肢Cの Run Command によるアドホック実行は、定期スケジュールでの自動適用にならず、組織横断の集約レポート機能も持たないため適用漏れと可視化不足を解消できない。 選択肢Dの State Manager をアカウントごとに手動作成する方式は、自動適用自体は可能だが各アカウント個別運用となり一元レポートが得られず、運用負荷も削減できない。

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