グローバル小売企業が、オンプレミスで 10 年以上稼働している 40TB の Teradata Enterprise Data Warehouse(EDW)を Amazon Redshift に移行する計画を進めています。現在の構成と移行要件は次のとおりです。 ・500 以上のテーブルに Teradata 固有の SQL 構文(QUALIFY 句・OREPLACE・BTEQ(Basic Teradata Query)スクリプト)が広範囲に使用されている ・Informatica PowerCenter による 150 本の ETL パイプラインが複数のソースシステムからデータをロード ・Tableau および MicroStrategy によって 200 本の BI レポートが本番稼働しており、移行期間中もレポートの継続提供が必須 ・50 店舗の POS(販売時点情報管理)システムから JDBC 経由で 15 分ごとに差分データをロード ・移行後は Amazon Data Firehose を使用した POS リアルタイムデータ連携アーキテクチャへの切り替えを計画 ・移行期限は 6 ヶ月以内、カットオーバー時のダウンタイムは最小化すること このシナリオの要件をすべて満たす移行手法とサービスの組み合わせはどれですか?
AWS Schema Conversion Tool(SCT)は Teradata の DDL、SQL クエリ、BTEQ スクリプトを Amazon Redshift の構文に自動変換する機能を持ち、QUALIFY 句などの Teradata 固有の SQL も同等の Redshift ウィンドウ関数構文に変換する。AWS Database Migration Service(DMS)は Teradata をソースエンドポイントとしてサポートしており、フルロードと変更データキャプチャ(CDC)による継続的レプリケーションが可能なため、移行期間中も Teradata を本番として稼働させながら Redshift へのデータ同期を維持できる。 移行期間中の両システム並行稼働により BI ツールはカットオーバー時に接続先を一括切り替えできるため、移行期間中のレポート継続提供要件を満たせる。Informatica ETL は SCT の変換結果を利用して Redshift への並行ロードに対応でき、POS の Amazon Data Firehose 連携は移行後に段階的に導入できる。 選択肢AのAWS Snowball Edgeは大容量データの物理転送に最適化されており、稼働中の Teradata データベースからのリアルタイム差分同期には対応していない。また Redshift Spectrum は BI ツールを Redshift エンドポイントに接続させる構成が必要であり、「BI ツールの接続先変更不要」という主張は誤りである。 選択肢BのAWS DMSはデータ移動を担うが SQL 構文の変換機能は持たない。QUALIFY 句等の Teradata 固有構文の変換には SCT が必須であり、SCT なしでは移行後のクエリが Redshift で正常動作しない。 選択肢DのAWS DataSyncはファイルベースのストレージ転送サービス(NFS・SMB・S3 間など)であり、Teradata データベースへの直接接続やデータ抽出機能を持たないため、データベース移行ツールとして使用できない。