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SAPワークロードの移行とモダン化の加速

ある中堅製造企業は、オンプレミスのVMware vSphere上で稼働する約500台の仮想マシン(Windows ServerとLinuxが混在し、業務アプリ・Webサーバー・バッチ処理が相互依存)をAWSへ移行する。要件は次の通り。 ①各アプリケーション群(wave)は依存関係を保ったまま一括で切り替える、 ②本番切り替えのダウンタイムは週末の4時間以内、 ③切り替え前に隔離されたテスト用サブネットで起動検証を行う、 ④移行と同時にインスタンスタイプを最適化(right-sizing)する。最小の運用負荷でこれらを満たすアプローチはどれか。

A
各ソースサーバーにAWS Application Migration Service(MGN)のレプリケーションエージェントを導入し、ブロックレベルで継続レプリケーションを行う。テスト起動で隔離サブネットに検証用インスタンスを立ち上げ、起動テンプレートでインスタンスタイプを指定して本番カットオーバーをwave単位で実施する。
✓ 正解
MGNのエージェントによるブロックレベル継続レプリケーションでステージング領域に最新状態を保持でき、テスト起動で隔離サブネットでの検証、起動テンプレートでのインスタンスタイプ最適化、wave単位カットオーバーによるダウンタイム最小化という全要件を満たすため。
B
MGNでエージェントレスのスナップショットを一度だけ取得して移行する。テスト起動は行わず、本番カットオーバー時にソースと同じインスタンスタイプで起動し、移行後に手動でリサイズする。
MGNの一度きりのスナップショット移行では継続レプリケーションがなく、カットオーバー時の差分同期に時間がかかりダウンタイム4時間を超過する恐れがある。テスト起動を省く点も検証要件に反し、手動リサイズは運用負荷が高い。
C
AWS Database Migration Service(DMS)とSchema Conversion Toolで各サーバーを移行し、継続的レプリケーション(CDC)でデータ同期する。テスト用タスクで検証後、エンドポイントを切り替えてカットオーバーする。
DMSはデータベースのスキーマ・データ移行に特化したサービスで、OSやアプリケーションを含むサーバー全体の移行はできない。Webサーバーやバッチを含む500台のVM移行という要件には適合しない。
D
AWS Snowball Edgeに全VMのエクスポートイメージをコピーして物理輸送し、S3経由でAMI化して起動する。輸送中の差分はDataSyncで同期し、テスト起動後にカットオーバーする。
Snowball Edgeによる物理輸送はオフラインで数日を要し、輸送中の差分をDataSyncで補うとしてもブロックレベルの継続同期がないためカットオーバーが長期化する。AMI化やイメージ変換の手順も運用負荷が大きい。

解説

AWS Application Migration Service(MGN)は、ソースサーバーに導入したエージェントでブロックレベルの継続レプリケーションを行い、ステージング領域に常に最新状態を保持する。これにより隔離サブネットへのテスト起動で事前検証ができ、起動テンプレートでインスタンスタイプを指定すれば移行と同時にright-sizingが可能。wave単位のカットオーバーで4時間以内のダウンタイムを実現できる。 選択肢Bの一度きりのスナップショット移行は継続レプリケーションがなく、ダウンタイムが超過する。 選択肢CのDMSはデータベース移行専用でサーバー全体は移行できない。 選択肢DのSnowball Edgeは物理輸送で時間を要し継続同期がない。

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