無限ノック › SAP 練習問題一覧 › 問題
SAP組織の複雑さに対応する設計

あるエンタープライズ企業は、AWS Organizationsを使用して本番環境、開発環境、データ分析環境など数十のアカウントを運用しています。各アカウントには独立したVPCが存在し、すべてのアカウントはオンプレミスのデータセンターとセキュアに通信する必要があります。ネットワークインフラストラクチャを中央で一元管理し、運用負荷を最小限に抑えつつ、異なるアカウントのVPC間およびオンプレミスとのフルメッシュルーティングを実現するアーキテクチャはどれですか。

A
ネットワーク専用のAWSアカウントを作成してAWS Transit Gatewayを展開し、AWS RAM (Resource Access Manager) を使用して組織全体と共有する。各アカウントのVPCをアタッチし、オンプレミスとDirect Connectで接続する
✓ 正解
Transit GatewayとAWS RAMを組み合わせることで、マルチアカウント間でのネットワークリソースの共有と一元管理が可能になります。VPCピアリングのような複雑なメッシュ構築を避け、スケーラビリティと運用効率を最大化する完璧な設計です。
B
すべてのアカウントのVPC間で個別のVPCピアリング接続を作成し、各VPCにAWS Site-to-Site VPNを設定してオンプレミスルーターへのIPsecトンネルを構築する
VPCピアリングは推移的ルーティングをサポートしないため、アカウントが増加するにつれてピアリング接続数が指数関数的に増加し(フルメッシュ問題)、各VPCでVPNを設定する運用はインフラ管理の破綻を招きます。
C
管理アカウントでAWS PrivateLinkのエンドポイントサービスを作成し、他のすべてのアカウントからこのサービスに接続する。オンプレミスへのルーティングにはNATゲートウェイを使用する
AWS PrivateLinkは特定のサービス(アプリケーションレベル)を一方向に公開・消費するための優れた機能ですが、VPC間の汎用的なIPレベルのルーティングやオンプレミスへのフルメッシュネットワーク基盤を提供するものではありません。
D
AWS Cloud WANを使用してグローバルネットワークを構築し、各アカウントのVPCを直接CloudFrontディストリビューションに関連付けてオンプレミスへルーティングする
AWS Cloud WANはグローバルネットワークの構築に有用ですが、VPCをCloudFront(コンテンツ配信ネットワーク)に直接関連付けてオンプレミスルーティングのハブにするというアーキテクチャ自体が技術的に不可能であり、概念が誤っています。

解説

マルチアカウント環境におけるネットワークアーキテクチャのベストプラクティスは、ネットワーク基盤を一元管理する専用のアカウント(ネットワークアカウント)を作成することです。このアカウントにAWS Transit Gatewayをデプロイし、AWS Resource Access Manager (RAM) を使用してAWS Organizationsの組織全体(または特定のOU)と共有します。各メンバーアカウントは自分たちのVPCを中央のTransit Gatewayにアタッチするだけで済み、Transit Gatewayの推移的ルーティング(Transitive Routing)により、AWS Direct ConnectやVPNを1箇所に集約するだけですべてのVPCとオンプレミス間のフルメッシュ通信がシンプルな運用で実現します。 VPCピアリング接続はフルメッシュ構成にするとVPC数の増加に比例してn*(n-1)/2の接続数が必要となり、推移的ルーティングもサポートしないため、数十アカウントが存在する大規模環境には適していません。各VPCへの個別VPN設定も管理コストが膨大になります。 AWS PrivateLinkはサービスを特定のエンドポイント経由で公開する技術であり、複数VPC間のフルメッシュルーティングやオンプレミスとの通信の一元管理には設計されていません。NATゲートウェイはインターネット向けのアウトバウンド通信に使うものであり、オンプレミスへのプライベートルーティングには使用しません。 AWS Cloud WANはグローバルネットワーク管理サービスとして有効ですが、VPCをCloudFrontディストリビューションに関連付けてオンプレミスへルーティングするという操作は存在しません。CloudFrontはCDNサービスであり、プライベートなオンプレミス通信のルーティングには使用できません。

ドメイン別正答率・予想スコアでリアルタイムに実力把握

無限ノックでSAPを徹底対策。全問AI生成のオリジナル問題。

無料で演習を始める →
← SAP の問題一覧に戻る