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SAP組織の複雑さに対応する設計

グローバルな製薬会社がAWS Organizationsを使用し、研究開発(R&D)、製造、コーポレートITの3つの事業部門で合計80のAWSアカウントを管理しています。IT部門は新しいガバナンスポリシーとして以下を実装することを決定しました: ①R&D部門のアカウントでは機械学習ワークロードのためにP4dインスタンスなどのGPUインスタンスの使用を許可するが、他の部門では禁止する、 ②全アカウントで特定のAWSリージョン(us-east-1、eu-west-1、ap-northeast-1)以外でのリソース作成を禁止する(ただしRoute53、IAMなどグローバルサービスは除外)、 ③製造部門のアカウントではS3バケットのパブリックアクセスを完全に禁止し、誰もそのポリシーを変更できないようにする。これらすべてを実装する最適なSCP設計はどれですか?

A
ルートOUに「リージョン制限SCP」を適用(aws:RequestedRegionをus-east-1、eu-west-1、ap-northeast-1に制限、IAM・Route53・CloudFront等のグローバルサービスをNotAction除外)。R&D OUにGPUインスタンスのDenyを例外的に解除するAllowSCPを追加。製造OUにs3:PutBucketPublicAccessBlock等をDenyするSCPを追加する。
Root OUでDenyした後にR&D OUでAllowしようとする設計は、SCPにはAllowの概念があるものの上位OUのDenyを下位OUのAllowで上書きすることはできないため、設計として誤りです。
B
ルートOUに「リージョン制限SCP」を適用(Deny with aws:RequestedRegion条件)。他の部門OUに「GPU Deny SCP」を適用(ec2:RunInstancesのDenyにインスタンスタイプ条件)。製造OUに「S3パブリックアクセス変更禁止SCP」(s3:PutBucketPublicAccessBlock、s3:DeletePublicAccessBlock等をDeny)を適用する。
✓ 正解
SCPはDenyポリシーによる拒否が基本です。リージョン制限はaws:RequestedRegion条件でDenyし、グローバルサービス(IAM、Route53等)はNotActionで除外します。GPUインスタンスの禁止は他部門OUに対してDenyを適用することが正しく、R&D OUには適用しない設計が適切です。製造OUのS3パブリックアクセス禁止をSCPのDenyで実装することで、アカウント内の誰もポリシーを変更できない強制的な制御が可能です。
C
ルートOUにすべてのEC2インスタンスタイプを拒否するSCPを適用し、R&D OUに許可インスタンスタイプ(GPU含む)のAllowリストSCPで上書きする。リージョン制限はConfig Rulesで検出しLambdaで自動削除する。製造OUのS3パブリックアクセス設定はAWS Configの準拠ルールで管理する。
ConfigルールとLambdaによる事後的な自動削除でリージョン制限を実装しようとしていますが、SCPの予防的制御より弱くリソース作成を瞬時に防止できません。
D
SCPの代わりにAWS Config Conformance PacksをCloudFormation StackSetsで全アカウントにデプロイし、リージョン制限・GPUインスタンス制限・S3パブリックアクセス設定を検出する。違反リソースはSystems Manager Automation Runbookで自動修復し、SNSで通知する。
Config Conformance PacksとSystems Manager Automationによる検出・修復アプローチですが、事後対応であるためSCPの予防的制御より弱く、要件①②③を同時に満たせません。

解説

SCPはDenyポリシーによる拒否が基本です。リージョン制限はaws:RequestedRegion条件でDenyし、グローバルサービス(IAM、Route53等)はNotActionで除外します。GPUインスタンスの禁止は他部門OUに対してDenyを適用することが正しく、R&D OUには適用しない設計が適切です。製造OUのS3パブリックアクセス禁止をSCPのDenyで実装することで、アカウント内の誰もポリシーを変更できない強制的な制御が可能です。 選択肢Aの Root OUでDenyした後にR&D OUでAllowしようとする設計は、SCPにはAllowの概念があるものの上位OUのDenyを下位OUのAllowで上書きすることはできないため、設計として誤りです。 選択肢Cは、ConfigルールとLambdaによる事後的な自動削除でリージョン制限を実装しようとしていますが、SCPの予防的制御より弱くリソース作成を瞬時に防止できません。 選択肢Dは、Config Conformance PacksとSystems Manager Automationによる検出・修復アプローチですが、事後対応であるためSCPの予防的制御より弱く、要件①② ③を同時に満たせません。

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