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SAP新しいソリューションのための設計

グローバルな製薬会社がクラウドネイティブな臨床試験データ管理プラットフォームを新規構築しています。EU・米国・アジアパシフィック(APAC)の3地域で患者データを取り扱い、以下の要件があります。 【要件】 ・EUの患者データはGDPR(EU一般データ保護規則)に基づきEUリージョン外への持ち出し禁止 ・米国の患者データはHIPAA(医療保険の携行性と責任に関する法律)に基づき米国リージョン外への持ち出し禁止 ・APACの患者データにはデータ所在地制限はないが、レイテンシを最小化すること ・可用性99.99%、RTO(目標復旧時間)15分以内・RPO(目標復旧時点)5分以内(全リージョン) ・グローバルの医療関係部門チームが、各リージョンの完全に匿名化された集計統計データへの読み取り専用アクセスを必要とする(患者の個人識別情報は含まない) ・データベース管理の専門家が不足しており、運用オーバーヘッドを最小化すること ・保存データはすべて顧客管理KMSキー(CMK)で暗号化すること 最もこの要件を満たすアーキテクチャはどれですか?

A
Amazon Aurora Global Databaseをeu-west-1をプライマリとして構成し、us-east-1とap-southeast-1にリードレプリカを展開する。各リージョンエンドポイントへのアクセスはIAMポリシーのaws:RequestedRegion条件キーで制限しデータ所在地要件を満たす。暗号化にはKMSマルチリージョンキーを3リージョンにレプリケートして使用する。医療関係部門チーム向けの匿名化統計はus-east-1のリードレプリカ専用エンドポイントから提供する。
不正解です。Aurora Global Databaseはすべてのリージョンにデータをレプリケートするため、EU患者データが米国・APACリージョンに流出しGDPR違反、米国患者データがEUリージョンに流出しHIPAA違反となります。
B
コンプライアンスドメインごとに専用AWSアカウントを作成し(EUアカウント・米国アカウント・APACアカウント)、各アカウントにAmazon Aurora PostgreSQL互換 Serverless v2をMulti-AZで展開する。DRのためAurora Global Databaseを同一コンプライアンスドメイン内のペアリージョンに構成する(eu-west-1プライマリ+eu-central-1セカンダリ、us-east-1プライマリ+us-west-2セカンダリ、ap-southeast-1プライマリ+ap-northeast-1セカンダリ)。Amazon Route 53のジオロケーションルーティングでユーザーを適切なリージョナルエンドポイントに誘導する。匿名化統計はAWS Glue ETLジョブ(PIIマスキング変換を含む。PII:Personally Identifiable Information=個人識別情報)で抽出してAmazon S3に書き込み、分析専用アカウントのAmazon Athenaでクエリする。各アカウントにKMS CMKを個別に作成して暗号化する。
✓ 正解
コンプライアンスドメイン別にAWSアカウントを分離しSCPでデータ所在地を強制担保することで、GDPRおよびHIPAAのデータ越境移転禁止要件を確実に満たします。同一コンプライアンスドメイン内のペアリージョン間でAurora Global DatabaseによるRPO1秒未満・RTO15分以内のDRを実現し、Aurora Serverless v2で運用負荷を軽減します。Glue ETL(PIIマスキング変換含む)+S3+Athenaによりサーバーレスな匿名化分析パイプラインも構築できます。
C
Amazon DynamoDB Global Tablesをeu-west-1・us-east-1・ap-southeast-1に展開する。テーブルレベルのリソースベースポリシーとIAMのaws:RequestedRegion条件キーでリージョン別アクセスを制限しデータ所在地要件を担保する。DynamoDB Streamsを介してAWS Lambdaで匿名化処理を行い、Amazon OpenSearch Serviceに集計データを格納して医療関係部門チームに提供する。各テーブルはKMS CMKで暗号化する。
不正解です。DynamoDB Global Tablesは指定したすべてのリージョンに自動レプリケートするため、選択肢Aと同様にGDPR・HIPAA違反となります。また臨床試験データのリレーショナルモデルにはNoSQLのDynamoDBよりAurora PostgreSQLが適しています。
D
Amazon RDS PostgreSQL Multi-AZをeu-west-1(EU用)とus-east-1(米国用)に展開する。APACはデータ所在地制限がないためus-east-1クラスターをAPACユーザーにも使用する。DRはRDS自動スナップショットのクロスリージョンコピーで対応する(eu-west-1→eu-central-1、us-east-1→us-west-2)。匿名化統計の提供にはAWS Database Migration Service(DMS)の変換ルールを使用して匿名化しながら中央のAmazon Redshiftにレプリケートする。Amazon Route 53のレイテンシベースルーティングを使用する。
不正解です。RDSスナップショットからの復元はRTO15分以内の達成が困難です。またAPACユーザーをus-east-1に集約するとレイテンシが増大し、レイテンシ最小化の要件を満たしません。

解説

コンプライアンスドメイン別にAWSアカウントを分離しSCPでデータ所在地を強制担保することで、GDPRおよびHIPAAのデータ越境移転禁止要件を確実に満たします。同一コンプライアンスドメイン内のペアリージョン間でAurora Global DatabaseによるRPO1秒未満・RTO15分以内のDRを実現し、Aurora Serverless v2で運用負荷を軽減します。Glue ETL(PIIマスキング変換含む)+S3+Athenaによりサーバーレスな匿名化分析パイプラインも構築できます。 選択肢Aは不正解です。Aurora Global Databaseはすべてのリージョンにデータをレプリケートするため、EU患者データが米国・APACリージョンに流出しGDPR違反、米国患者データがEUリージョンに流出しHIPAA違反となります。 選択肢Cは不正解です。DynamoDB Global Tablesは指定したすべてのリージョンに自動レプリケートするため、選択肢Aと同様にGDPR・HIPAA違反となります。また臨床試験データのリレーショナルモデルにはNoSQLのDynamoDBよりAurora PostgreSQLが適しています。 選択肢Dは不正解です。RDSスナップショットからの復元はRTO15分以内の達成が困難です。またAPACユーザーをus-east-1に集約するとレイテンシが増大し、レイテンシ最小化の要件を満たしません。

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