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SAP組織の複雑さに対応する設計

ある企業がAWS Organizations配下の50のスポークアカウントに対して中央集権型DNSアーキテクチャを構築しています。「Network Services」アカウントには以下が存在します:AWS Transit Gateway(全スポークVPCがアタッチ済み)、Route 53 Resolverのインバウンドエンドポイント(オンプレミスからAWSへの名前解決用)とアウトバウンドエンドポイント(AWSからオンプレミスへの転送用)、Route 53プライベートホストゾーン(*.aws.internal.example.comを管理)。オンプレミスDNSサーバーはcorp.example.comとlegacy.example.comドメインを管理しています。以下の要件があります:(1)全スポークアカウントのVPCから*.aws.internal.example.comを解決可能にする、(2)全スポークアカウントのVPCからcorp.example.comとlegacy.example.comを解決可能にする、(3)Control Tower Account Factoryで週3〜4件の新規アカウントが追加されるが、追加された時点で自動的にDNS設定が完了している状態にする、(4)Network ServicesアカウントのDNS設定変更時は追加作業なしに全スポークアカウントへ自動反映される。これらの要件を最小の運用オーバーヘッドで満たす設計として最も適切なものはどれですか?

A
各スポークアカウントにRoute 53 Resolverのアウトバウンドエンドポイントを個別作成し、オンプレミスDNSサーバーへの転送ルールを設定する。プライベートホストゾーンについてはNetwork ServicesアカウントからVPCアソシエーション承認を送信し、各スポークアカウントで承認・アソシエーションを実行する。AWS Systems Manager Automationドキュメントを作成して新規アカウントへの設定適用を半自動化する。
Route 53 Resolverアウトバウンドエンドポイント個別作成は各スポークアカウントごとにエンドポイントを設置するため高コストになり、半自動化では新規アカウント追加時の完全自動化要件を満たせません。
B
Network ServicesアカウントでRoute 53 Resolverルール(オンプレミスドメイン転送用)とプライベートホストゾーンをAWS RAMを使用してOrganization全体に共有する。スポークアカウントで共有されたResolverルールと共有ホストゾーンを各スポークVPCにアソシエーションする。AWS Control TowerのライフサイクルイベントCreateManagedAccountをAmazon EventBridgeで検知し、Lambdaを起動して新規アカウントのVPCへのResolverルールとホストゾーンのアソシエーションを自動実行する。
✓ 正解
Route 53 ResolverルールはRAMでOrganization全体に共有でき、スポークアカウントに個別のResolverエンドポイントを作成することなくオンプレミスへの転送が可能になります。プライベートホストゾーンも同様にRAMで共有でき、Network Servicesで設定変更すれば共有先のアソシエーション済みVPCに自動反映されます。Control TowerライフサイクルイベントとLambdaで新規アカウントへのDNS設定が完全自動化できます。
C
*.aws.internal.example.comをRoute 53パブリックホストゾーンで管理し、全スポークアカウントがパブリックDNSで解決できるようにする。オンプレミスドメインの解決にはRoute 53 Resolverのインバウンドエンドポイントのみを使用し、オンプレミスDNSサーバーからAWSへのクエリ転送で処理する。
Route 53パブリックホストゾーンは内部専用ドメインをパブリックに公開するためセキュリティ上許容できず、要件に反します。
D
Network ServicesアカウントにEC2インスタンスでBIND(オープンソースのDNSサーバーソフトウェア)を構築し、再帰的DNSリゾルバーとして機能させる。スポークアカウントの各VPCのDHCPオプションセットをこのBINDサーバーのプライベートIPアドレスに向けるよう設定し、CloudFormationカスタムリソースで新規アカウントのDHCPオプション設定を自動化する。
EC2+BINDによるDNSサーバーはEC2インスタンスの管理が必要なうえ単一障害点となり、マネージドサービスに比べ運用オーバーヘッドが大きくなります。

解説

Route 53 ResolverルールはRAMでOrganization全体に共有でき、スポークアカウントに個別のResolverエンドポイントを作成することなくオンプレミスへの転送が可能になります。プライベートホストゾーンも同様にRAMで共有でき、Network Servicesで設定変更すれば共有先のアソシエーション済みVPCに自動反映されます。Control TowerライフサイクルイベントとLambdaで新規アカウントへのDNS設定が完全自動化できます。 選択肢AのRoute 53 Resolverアウトバウンドエンドポイント個別作成は各スポークアカウントごとにエンドポイントを設置するため高コストになり、半自動化では新規アカウント追加時の完全自動化要件を満たせません。 選択肢CのRoute 53パブリックホストゾーンは内部専用ドメインをパブリックに公開するためセキュリティ上許容できず、要件に反します。 選択肢DのEC2+BINDによるDNSサーバーはEC2インスタンスの管理が必要なうえ単一障害点となり、マネージドサービスに比べ運用オーバーヘッドが大きくなります。

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