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SAPワークロードの移行とモダン化の加速

大手製造業企業が、オンプレミスのHadoopベースデータ分析基盤をAWSネイティブのデータレークアーキテクチャへ移行・モダナイゼーションする計画を立てています。現在の環境と要件は以下の通りです。 【現在の環境】 ・Hadoopクラスター: 500ノード、HDFSデータ量 3PB ・Apache Spark: ETL処理(既存コードを最大限再利用したい) ・Apache Kafka: ストリーミングデータ取り込み(100MB/s 継続的)、50以上のプロデューサー/コンシューマーアプリケーションが稼働 ・Apache HBase: オペレーショナルデータのクエリ ・50名のデータサイエンティスト(Jupyterノートブックでインタラクティブなアドホック分析を実施) ・30の既存BIツール(JDBC/ODBCで接続) ・ネットワーク: 10Gbps Direct Connect(既設) 【移行・モダナイゼーション要件】 1. AWSネイティブのフルマネージドデータレークアーキテクチャへ移行し運用負荷を削減 2. Kafkaストリーミング取り込みを継続(プロデューサー/コンシューマーのコード変更は最小限に抑えること) 3. データサイエンティスト向けのインタラクティブSQLクエリ環境を維持 4. 既存BIツールのJDBC/ODBC接続は維持すること(BIツール自体の変更・置き換えは不可) 5. カットオーバー時のBIツールダウンタイムは4時間以内 6. データカタログと細粒度のアクセス制御によるデータガバナンスを実現 ※1 Kafka Connect:KafkaクラスターとS3・RDB等外部システムを接続するコネクタフレームワーク。既存プロデューサー/コンシューマーアプリのコード変更なしでデータ連携が可能。 ※2 Amazon Kinesis Data Streams:AWSのマネージドリアルタイムストリーミングサービス。Kafka APIとは非互換であり、移行時にコード修正が必要。 ※3 Amazon Kinesis Data Firehose:ストリームデータをS3・Redshift・OpenSearch等に自動配信するAWSマネージドサービス。Kafka APIとは直接互換ではない。 すべての要件を最も適切に満たすアーキテクチャはどれですか?

A
AWS DataSyncを10Gbps Direct Connect経由でHDFS(3PB)からAmazon S3へのデータ転送に使用する。Amazon EMRで既存Sparkコードを最小限の変更でETL処理として継続実行する。Apache KafkaをAmazon MSK(Managed Streaming for Apache Kafka)に移行し、Kafka Connect※1を使用することでプロデューサー/コンシューマーアプリケーションのコード変更を最小化する。AWS Lake Formationでデータカタログと列レベル・行レベルの細粒度アクセス制御を実装する。データサイエンティスト向けにAmazon Athenaによるサーバーレスインタラクティブクエリを提供する。BIツールのJDBC/ODBC接続先をAmazon Redshiftに変更し、Redshift Spectrumを使用してS3データレークを直接クエリすることで4時間以内のカットオーバーを実現する。
✓ 正解
DataSyncで3PBを効率的に転送でき、MSKのKafka互換性でコード変更を最小化、Redshift Spectrumで既存JDBC/ODBCのまま4時間以内のカットオーバーが可能です。
B
AWS Snowball Edgeデバイスを複数台使用して3PBのHDFSデータをAmazon S3へ転送する。Amazon EMRで既存SparkコードをそのままETL処理として実行する。Amazon Kinesis Data Streams※2でKafkaを置き換えてストリーミング取り込みを継続する。Amazon Athenaでデータサイエンティスト向けインタラクティブクエリを提供する。BIツールはAmazon Redshiftに接続するよう変更し、S3からRedshiftへのCOPYコマンドでデータをロードする。AWS Lake Formationでデータガバナンスを実装する。
Kinesis Data StreamsはKafka非互換のため、プロデューサー/コンシューマーのコード変更が必須です。Redshift への定期COPY実行も手動設計が必要になり運用負荷が増加します。
C
AWS DataSyncを10Gbps Direct Connect経由でHDFS→S3転送に使用する。Amazon EMRで既存SparkコードをETL処理として実行する。Amazon Kinesis Data Firehose※3でKafkaストリーミング取り込みを置き換える。データサイエンティスト向けにAmazon Athenaを提供する。既存BIツールをAmazon QuickSightへ移行することでJDBC/ODBC依存を排除し、AWSネイティブのビジュアライゼーションを実現する。AWS Lake FormationとAWS Glueデータカタログでガバナンスを実装する。
QuickSightへの移行は「BIツール変更不可」という要件に直接違反します。既存BIツール維持という条件を満たせません。
D
AWS Application Migration Service(MGN)を使用して500ノードのHadoopクラスター全体をEC2インスタンス群へリフト&シフト移行する。安定稼働を確認後、段階的にAmazon EMR・Amazon MSK・Amazon Redshiftへ移行していく。Apache HBaseはAmazon DynamoDBへ移行する。AWS Lake Formationで最終状態のガバナンスを実装する。
500ノードのHadoopクラスターのリフト&シフトは規模的に非現実的で、段階的移行によるモダナイゼーション目的にも合致しません。

解説

選択肢Aが正解です。 DataSyncは10Gbps Direct Connect経由で3PBを効率的に転送でき、増分同期にも対応しています(Snowball Edgeよりロジスティクスオーバーヘッドが少ない)。MSKはKafka互換APIを提供するため、50以上のプロデューサー/コンシューマーアプリのコード変更を最小化できます。Redshift+Redshift SpectrumはJDBC/ODBCをサポートし、接続先変更のみで既存BIツールを維持しつつ4時間以内のカットオーバーが可能です。Lake Formationで列・行レベルの細粒度アクセス制御を実現できます。 選択肢BはKinesis Data Streams(※2)がKafka APIと非互換のため、50以上のプロデューサー/コンシューマーアプリに大規模なコード変更が必要となり「コード変更最小化」要件に違反します。また、BIツールをRedshiftに接続するよう変更することも「BIツール変更不可」要件に違反します。 選択肢CはAmazon QuickSightへのBIツール移行が「BIツール変更・置き換え不可」要件に直接違反します。また、Kinesis Data Firehose(※3)はKafka直接互換ではなくコード変更が必要です。 選択肢DはMGNによる500ノードHadoopクラスター全体のEC2へのリフト&シフトは規模的に非現実的で、フルマネージドデータレークへのモダナイゼーション目標にも反します。

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