ある企業は、オンプレミスのデータセンターで稼働している数百台のVMware仮想マシンをAWSに移行するプロジェクトを計画しています。要件は以下の通りです。 ・ダウンタイムを最小限に抑えること ・移行に伴うアプリケーションの再構築(リファクタリング)は行わないこと ・ブロックレベルのレプリケーションを使用してクラウドへの移行を迅速に完了させること ・移行後のインスタンスは自動的に最新のAWSドライバーに変換されること これらの要件を満たす最適なサービスはどれですか。
既存の物理サーバーや仮想マシン(VMwareなど)を、アプリケーションの変更を行わずに(リホスト/リフト&シフト)AWSへ移行し、ダウンタイムを最小限に抑えるための推奨サービスは「AWS Application Migration Service (AWS MGN)」です。MGNは、オンプレミスサーバーにエージェントをインストールするか、vCenter向けの無エージェントレプリケーションを使用して、OS・アプリケーション・データベースを含むブロックレベルの継続的なデータレプリケーションをバックグラウンドで実行します。これにより、数分程度のカットオーバー(切り替え)時間で移行が完了します。また、ターゲット環境(EC2)での起動時にAWS環境に最適化するためのドライバーの注入やOSの変換を自動的に行う機能(インスタンス変換)を備えており、要件を完全に満たします。 選択肢BのAWS DataSyncは、Amazon S3・EFS・FSxなどのAWSストレージサービスとオンプレミス間のファイル転送・同期に特化したサービスであり、VMware仮想マシンのブロックレベルレプリケーションには対応していません。 選択肢CのAWS Server Migration Service (AWS SMS)は2022年3月にAWSによって非推奨(Deprecated)となっており、現在は後継サービスであるAWS MGNへの移行が推奨されています。また、ターゲットインスタンスへのドライバー自動注入機能もMGNほど充実していません。 選択肢DのAWS Migration Hub Strategy Recommendationsは、既存アプリケーションのポートフォリオを分析し、7Rなどの移行戦略(リホスト・リファクタリング等)を推薦するサービスです。実際の移行・レプリケーションを実行する機能はありません。