SAP新しいソリューションのための設計
金融サービス企業が、オンプレミスのOracleデータベースをAWSに移行し、高可用性を確保したいと考えています。データベースのサイズは10TBで、RPO(目標復旧時点)は1秒未満、RTO(目標復旧時間)は1分未満である必要があります。また、読み取り専用のワークロードをオフロードし、ミリ秒単位の遅延で同期する必要があります。どの構成が最適ですか?
AMulti-AZ を有効にした Amazon RDS for Oracle をデプロイし、同期スタンバイへの自動フェイルオーバーを構成したうえでリードレプリカを追加して読み取りをオフロードする
Multi-AZ スタンバイは同期ですが読み取りには使えず、読み取りオフロード用のリードレプリカは非同期のためミリ秒同期の要件を満たせません。Multi-AZ フェイルオーバーの RTO も1分を超えることがあります。
BAmazon Aurora PostgreSQL へ移行(リプラットフォーム)し、Aurora Global Database で複数リージョンにデータをレプリケーションして高可用性を確保する
移行先が Oracle と指定されているため PostgreSQL へのリプラットフォームはビジネス要件に反し、Global Database はマルチリージョン向けで本要件の主眼とも異なります。
CEC2 上に Oracle Active Data Guard を構成し、2つの AZ 間で同期モードのレプリケーションを行い、スタンバイ側で読み取りを処理する
✓ 正解
EC2 上の Oracle Active Data Guard の同期モードなら RPO をほぼゼロにでき、Fast-Start Failover で RTO 1分未満、Active Data Guard でスタンバイからの読み取りオフロードも同時に実現できます。
DAmazon RDS for Oracle で Oracle GoldenGate を用いてオンプレミスと双方向同期し、読み取り負荷は ElastiCache のキャッシュで軽減する構成にする
ElastiCache はキャッシュであり一貫性ある読み取りレプリカの代替にはならず、GoldenGate 構成も RPO 1秒未満・RTO 1分未満の可用性要件を直接保証しません。
解説
RPO 1秒未満と、読み取りをミリ秒遅延で同期しつつオフロードするという両方を同時に満たすには、EC2 上の Oracle Active Data Guard(Maximum Availability/Protection モード)による同期レプリケーションが必要です。
同期スタンバイをアクティブ化(Active Data Guard)すれば読み取りワークロードのオフロードも可能で、Fast-Start Failover により RTO 1分未満も狙えます。
選択肢A:RDS for Oracle の Multi-AZ スタンバイは同期ですが読み取り不可で、読み取りをオフロードするリードレプリカは非同期のためミリ秒同期の要件を満たせず、Multi-AZ フェイルオーバーの RTO も1分を超える場合があります。
選択肢B:移行先が Oracle と指定されているため、PostgreSQL へのリプラットフォームはビジネス要件を無視しています。
選択肢D:ElastiCache はキャッシュであり一貫性のある読み取りレプリカの代替にはならず、GoldenGate 構成も RPO/RTO 要件を直接保証しません。
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