ある製造業企業は、東京・大阪・名古屋の3拠点にオンプレミスデータセンターを持ち、各拠点間は10Gbps MPLS(Multi-Protocol Label Switching:マルチプロトコルラベルスイッチング)で相互接続されています。AWSへの段階的移行計画として、環境別に独立したVPC(開発・ステージング・本番)を3つの異なるAWSアカウントで運用する予定です。設計要件は以下の通りです。 (1) オンプレミス3拠点すべてから全VPCへのアクセスが必要 (2) セキュリティポリシーにより開発VPCと本番VPCの直接通信は禁止 (3) 東京データセンターとAWS間は専用線(AWS Direct Connect 10Gbps)で接続するが、障害時のフェイルオーバー手段も必要 (4) 現在はVPCピアリングを使用しているが、VPC数増加に伴いルート管理が複雑化しているため解決したい (5) 追加の専用ハードウェアアプライアンスは導入しないこと この要件を満たすために実施すべき対策として正しいものを2つ選んでください。
RAMによるマルチアカウントTransit Gateway共有とルートテーブル分離でVPCピアリングのスケール問題と環境間分離を同時解決する標準パターンです。Direct Connect GatewayとTransit Gatewayのアソシエーションで全VPCへの一元ルーティングを実現し、インターネットVPNをBGPフェイルオーバーとして構成することで障害耐性を確保します。 選択肢BはVPCピアリング混在でルート管理の複雑性が残り要件(4)を解決しません。 選択肢DのAWS Cloud WANは有効なアプローチですが、既存VPCピアリングからの移行コストが高く現時点では成熟度が低いため最適解ではありません。 選択肢EのTransit Gateway ConnectはSD-WANコントローラーとの接続を前提とするため、専用ハードウェア不使用の要件(5)に抵触する可能性があります。