SAP既存のソリューションの継続的改善
あるメディア企業は、Amazon S3 上に約 3 PB のデータレイクを構築しており、毎月数百 TB のログ・動画データが追加されます。データのアクセスパターンは予測困難で、追加直後に頻繁にアクセスされるものもあれば、ほとんどアクセスされないものもあります。データチームは Amazon Athena でアドホック分析を行うため、対象データには常にミリ秒単位でアクセスできる必要があります。一方、規制により全データを 7 年間保持する義務があり、保持後半の古いデータはアクセス頻度が極めて低いものの、監査要請があれば数分以内に取り出せる必要があります。データは小さなオブジェクトが大量に含まれます。ストレージコストを最も削減しつつ、これらのアクセス要件を満たす構成はどれですか。
A新規・既存オブジェクトを S3 Intelligent-Tiering(非同期アーカイブアクセス階層は無効)に保存し、ライフサイクルポリシーで作成から一定期間後に S3 Glacier Deep Archive へ移行する
Glacier Deep Archive は標準取り出しで最大 12 時間程度を要し、監査要請時の「数分以内に取り出す」要件を満たせない。アクティブ部分の Intelligent-Tiering 採用は妥当だが、古いデータの移行先が要件と矛盾するため不適切。
B新規・既存オブジェクトを S3 Intelligent-Tiering(非同期アーカイブアクセス階層は無効)に保存し、ライフサイクルポリシーで作成から一定期間経過した古いデータを S3 Glacier Instant Retrieval へ移行する
✓ 正解
Intelligent-Tiering で予測困難なアクティブデータの即時アクセスとコスト最適化を両立し、古いデータは Glacier Instant Retrieval へ移行してミリ秒取り出しを維持しつつ最安のアーカイブ即時取り出しコストを実現する。小オブジェクト多数の構成にも適合し全要件を満たす。
Cライフサイクルポリシーで、すべてのオブジェクトを作成 30 日後に S3 Standard-IA、90 日後に S3 One Zone-IA へ移行し、その後 S3 Glacier Flexible Retrieval へ移行する
One Zone-IA は単一 AZ 保管のため耐久性が低く 7 年間の規制保持に不適切。固定日数での一律移行は予測困難なアクセスパターンに最適化できず、Glacier Flexible Retrieval も即時取り出しを保証しないため要件に反する。
DS3 Intelligent-Tiering の非同期アーカイブアクセス階層(Archive Access および Deep Archive Access)を有効化して全オブジェクトを保存し、古いデータの取り出しはバルク取り出しリクエストで対応する
非同期アーカイブアクセス階層に移動したオブジェクトの取り出しや Glacier のバルク取り出しは数時間を要する。Athena によるミリ秒アクセスと監査時の数分以内取り出しの双方を満たせず、要件に違反する。
解説
アクセスパターンが予測困難なアクティブデータには S3 Intelligent-Tiering が最適で、アクセス頻度に応じて自動的に高頻度/低頻度階層へ移動しミリ秒アクセスを維持しつつコストを削減する。非同期アーカイブアクセス階層を無効にしておくことで、Athena 分析に必要な即時アクセス(ミリ秒)が常に保証される。
保持後半の古い低頻度データは、ライフサイクルで S3 Glacier Instant Retrieval へ移行することで、ミリ秒の取り出し(=数分以内の監査要請を満たす)を維持しながら最も安価なアーカイブ即時取り出しコストを実現できる。
さらに Intelligent-Tiering と Glacier Instant Retrieval はオブジェクト単位の最低保管期間や取り出し遅延の制約がアーカイブ系より緩く、小さなオブジェクトが多い構成にも適合する。
選択肢Aの Glacier Deep Archive は取り出しに数時間かかり、監査時の「数分以内の取り出し」要件を満たせない。
選択肢Cの One Zone-IA は単一 AZ 保管で耐久性が劣り規制保持に不適切で、固定日数での階層移行は予測困難なアクセスパターンに最適化できない。
選択肢Dの非同期アーカイブアクセス階層やバルク取り出しは取り出しに数時間を要し、Athena の即時アクセスおよび数分以内の取り出し要件の双方に違反する。
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