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SAP既存のソリューションの継続的改善

グローバル小売企業が、20のアプリケーションサービスで構成されるAmazon ECS Fargate上のマイクロサービスアーキテクチャを運用しています。現在の問題として ①サービス間の連鎖呼び出しで断続的なレイテンシスパイクが発生するが原因サービスを特定できない ②各サービスが異なるログ形式で15以上のCloudWatch Logsロググループに出力しており手動での相関付けに数時間かかる ③Amazon RDSへのDB呼び出しとアプリレイテンシの因果関係が別々のツールで管理されており不明 ④現在のMTTRが平均4時間でSLA要件(30分以内)を達成できていない という課題があります。MTTR改善のために推奨すべき最適なソリューションはどれですか?

A
すべてのECS FargateサービスにX-Rayデーモンのサイドカーコンテナを追加してサービスマップと分散トレースを構成し、CloudWatch ServiceLensでメトリクス・ログ・トレースを統合ビューで相関付け、CloudWatch Container Insightsを有効化してコンテナレベルのCPU・メモリ・ネットワーク統計を収集する。
✓ 正解
X-Rayサイドカーデーモンと各サービスSDKによる分散トレースでサービスマップが自動生成され、20サービス連鎖のボトルネックを視覚化できます。CloudWatch ServiceLensでメトリクス・ログ・トレースを統合することで単一画面での根本原因分析が可能となり、MTTR 30分以内の達成に最も直結したソリューションです。
B
CloudWatch Logs Insightsで全ロググループを横断クエリしてエラーパターンを抽出、メトリクスフィルターでレイテンシメトリクスを生成してアラームを設定、コスト最適化のためフロントエンドサービスのみX-Rayを有効化し、Amazon RDS Performance Insightsで独立したデータベース監視を実施する。
フロントエンドサービスのみのX-Ray適用では分散トレースの連鎖が途切れ、20サービス中どのサービスがレイテンシスパイクを発生させているかを特定できません。Logs Insightsによる横断クエリも、サービス間の因果関係を視覚化するX-Rayサービスマップを代替できません。
C
Amazon OpenSearch Serviceクラスターを構築してFluentBitサイドカーで全サービスのログを転送し、OpenTelemetryコレクターサイドカーでトレースデータを収集してOpenSearchへ送信、OpenSearchダッシュボードでログとトレースを統合分析して根本原因を特定する。
OpenSearch ServiceはAWSマネージドサービスですがクラスター管理の運用コストが発生し、ECSやRDSなどAWSサービスとのネイティブトレース統合がX-Rayと比較して劣ります。AWSファーストのマイクロサービス環境ではX-Ray+ServiceLensの統合が優れています。
D
Amazon DevOps GuruでMLによるリソース異常検出とインサイト生成を自動化し、CloudWatch Application Insightsでアプリケーションコンポーネントを自動検出、Contributor Insightsで高カーディナリティのリクエストパターンを特定、X-Rayのサンプリングレートを5%に設定してコストを抑制する。
DevOps GuruのML異常検出は有効ですが、マイクロサービス間のリクエスト連鎖を追跡する分散トレース機能を持たず、断続的なレイテンシスパイクの原因サービスを特定するには不十分です。X-Rayサンプリング率5%では断続的問題のトレースを逃すリスクが高くなります。

解説

AWS X-Rayは分散トレーシングを提供し、20のマイクロサービスにわたるリクエストのエンドツーエンド追跡を可能にします。ECS FargateではX-Rayデーモンをサイドカーコンテナとして各タスク定義に追加し、各サービスのX-Ray SDKを使用することでサービスマップが自動生成されます。サービスマップにより、どのサービス間でレイテンシスパイクが発生しているか、RDS呼び出しがアプリレイテンシにどう影響しているかを視覚的に特定できます。 CloudWatch ServiceLensはX-Rayトレース・CloudWatchメトリクス・CloudWatch Logsを統合した単一コンソールビューを提供し、根本原因分析に必要なすべての情報を一画面で相関付けることができます。Container Insightsはコンテナレベルのリソース状況を収集し、CPU・メモリ枯渇によるレイテンシ原因の特定を支援します。この組み合わせにより15以上のロググループを手動相関付けする作業が不要になり、MTTRを4時間から30分以内に短縮できます。 選択肢BのCloudWatch Logs Insightsは有効な検索ツールですが、フロントエンドのみのX-Ray適用では20サービス連鎖の分散トレースが途切れ、どのサービスがボトルネックかを特定できません。 選択肢CのAmazon OpenSearch Serviceはクラスター構築・管理コストが高く、ECSやRDSなどAWSサービスとのネイティブトレース統合がX-Ray+ServiceLensと比べて弱くなります。 選択肢DのAmazon DevOps Guruは異常検出には有効ですが、サービス間リクエスト連鎖を追跡する分散トレース機能を持ちません。X-Rayサンプリングレート5%では断続的なレイテンシスパイクのトレース取得を逃す可能性が高まります。

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