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SAP新しいソリューションのための設計

グローバル小売企業が、複数のデータソースを統合した分析基盤を構築しています。 【現在のデータ環境】 - 本番トランザクションデータ:Amazon Aurora PostgreSQL(各リージョン合計10TB) - アーカイブデータ:Amazon S3データレイク(5年分、Parquet形式、合計5PB) - 財務集計データ:東京リージョンのAmazon Redshift(500TB) - BIツール:複数事業部門がAmazon QuickSightとサードパーティBIツールを使用 【要件】 1. データエンジニアリングチームがS3データレイクと本番AuroraにSQLでアドホッククエリを実行したい 2. データサイエンスチームがRedshiftのデータとS3データを組み合わせて分析・ML用途で利用したい 3. 各事業部門のBIアナリストは自部門のデータのみ参照可能にしたい(データは1つのRedshiftクラスターで管理) 4. 本番AuroraデータベースへのBI分析クエリによる影響を最小化したい 5. 追加のETLパイプライン開発リソースがないため、ETL数を最小化したい 【制約】 - 追加ETL開発リソースなし - データエンジニアリングコストを最小化 この要件を最も効率的に満たすアーキテクチャはどれですか?

A
全データをAWS Glue ETLでRedshiftにロードし、Redshift内でスキーマ分離によるマルチテナント管理を実施する。事業部門ごとにRedshiftのデータベースユーザーとロールを作成し、行レベルセキュリティ(RLS)でアクセス制御する。本番AuroraにはRead Replicaを追加し、BIツールはRead Replicaに接続する。
全データをGlueでRedshiftにロードするには大規模ETL開発が必要です。リソース制約が厳しい環境では実装負荷が大きく、「リソース制約最小化」要件に適合しません。
B
Amazon Redshift Spectrumを使用してS3データレイクに直接クエリを実行し、Amazon Redshift Federated Queryを使用してAurora PostgreSQLへの直接クエリを可能にする。Redshiftのデータ共有(Data Sharing)機能でコンシューマー名前空間を事業部門ごとに作成し、各部門が参照できるデータセットをきめ細かく制御する。
✓ 正解
SpectrumはパーティションされたParquetデータをETLなしで直接SQLクエリでき、Federated QueryはAuroraへの直接クエリを可能にします。Data SharingでコンシューマーCatalog単位のきめ細かいアクセス制御が実現でき、データコピー不要です。
C
Amazon AthenaをメインクエリエンジンとしてS3データレイクに対するクエリを実行し、Amazon RDS ProxyでAuroraの接続を管理する。Redshiftのデータは毎夜S3にUNLOADし、Athenaで統合クエリを実行する。アクセス制御にはAWS Lake Formationのきめ細かいアクセス制御を適用する。
Redshiftデータを毎夜UNLOADしてAthenaで統合クエリするため、リアルタイムデータの反映が遅延します。またデータが重複保存され、ストレージコストも増加します。
D
Amazon EMRクラスターをSparkのクエリエンジンとして使用し、S3・Aurora・Redshiftのデータを統合クエリする。EMRのSparkジョブでデータを処理してS3に書き込み、Athenaで最終的なクエリを実行する。アクセス制御はS3バケットポリシーとIAMロールで管理する。
EMRクラスターの起動・スケーリング・管理コストが高く、要件に対してオーバーエンジニアリングです。Spark処理実装・保守も追加コストが必要で複雑性が増加します。

解説

Redshift Spectrumを使用するとS3のParquetデータをETLなしで直接SQLクエリでき、Federated QueryでAurora PostgreSQLへの直接クエリが可能となりデータコピーが不要になります。Redshift Data SharingはRedshift内のデータを事業部門別の「コンシューマー名前空間」に論理的に分割して共有する機能で、各部門へのきめ細かいアクセス制御が可能です。これら全てがETLパイプライン追加なしで実現できます。 選択肢Aの「全データをAWS Glue ETL」はETL開発が必要でリソース制約に反します。 選択肢Cの「Amazon Athena」はRedshiftデータの毎夜UNLOADでリアルタイム性が損なわれ、データが重複保存されます。 選択肢Dの「Amazon EMR」はEMRクラスター管理コストが高く、要件に対してオーバーエンジニアリングです。

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