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SAP組織の複雑さに対応する設計

ある大手金融機関は、AWS Organizations を使用して 80 以上の AWS アカウントを管理しています。現在、各事業部門が独立した OU(組織単位)に属しており、共有サービス OU には中央ネットワークアカウント、セキュリティアカウント、ログアーカイブアカウントが含まれています。 同社は以下の要件を満たす必要があります。 ① すべてのアカウントで AWS Config ルールを一元管理し、準拠していないリソースを自動修復する。 ② 各 OU レベルで異なるセキュリティポリシーを適用する(例:本番 OU では特定のリージョンのみ使用可能)。 ③ 中央セキュリティチームのみが SCP を変更できるように制御する。 ④ 新しいアカウントが Organizations に追加された際に、自動的にセキュリティ設定が適用される。 最小限の運用オーバーヘッドでこれらの要件を満たすアーキテクチャとして最も適切なものはどれですか?

A
AWS Control Tower を使用してランディングゾーンを構築する。Customizations for Control Tower(CfCT)を使用して SCP とアカウントファクトリーのカスタマイズを管理し、AWS Config の集約設定は中央セキュリティアカウントで AWS Config 集約器を設定する。Account Factory for Terraform を使用して新規アカウントのプロビジョニングを自動化する。
✓ 正解
AWS Control Towerはランディングゾーン自動構築、CfCTによるカスタムSCP・ConfigルールのIaC管理、Account Factory for Terraformの自動プロビジョニング、Delegated Administrator権限委任を実現し、運用負荷を最小化しながら全要件を満たします。
B
SCP を各 OU に直接適用し、AWS Config ルールは各アカウントに CloudFormation StackSets で展開する。新規アカウント追加時は Lambda 関数を EventBridge ルールでトリガーして自動設定する。セキュリティアカウントに IAM ロールを作成し、SCP の変更権限を制限する。
CloudFormation StackSets+Lambda/EventBridgeの手動実装は技術的に可能ですが、カスタムコード開発・保守コストが高く、Control Towerと比較して運用オーバーヘッドが大幅に増加するため不適切です。
C
AWS Config Conformance Packs を Organization レベルで適用し、SCP を Management アカウントから直接管理する。新規アカウントには Service Catalog を使用してセキュリティ設定を自動展開する。IAM Permission Boundary を使用して SCP 変更権限を中央チームのみに制限する。
IAM Permission BoundaryはIAMエンティティの権限スコープ制限であり、AWS Organizations APIのSCP変更権限を特定チームのみに限定する要件を直接満たすことができません。
D
CloudFormation StackSets を使用してすべてのアカウントに Config ルールと SCP 関連リソースをデプロイする。Delegated Administrator 機能を使用してセキュリティアカウントに Config と Organizations の管理を委任する。AWS Service Catalog で新規アカウントのプロビジョニングを標準化する。
CloudFormation StackSetsは新規アカウント追加時の自動セキュリティ設定に不十分であり、Control Towerと比較して運用負荷が大幅に増加するため、要件を最適に満たしません。

解説

正解: A. AWS Control Tower を使用してランディングゾーンを構築する。Customizations for Control Tower(CfCT)を使用して SCP とアカウントファクトリーのカスタマイズを管理し、AWS Config の集約設定は中央セキュリティアカウントで AWS Config 集約器を設定する。Account Factory for Terraform を使用して新規アカウントのプロビジョニングを自動化する。 AWS Control Tower は多数のアカウントのガバナンスを一元管理するためのマネージドサービスで、ランディングゾーンの自動構築、ガードレール(SCP とConfig ルール)の適用、新規アカウントの自動プロビジョニングを提供します。CfCT を使用することでカスタム SCP や Config ルールを IaC(Infrastructure as Code: コードによるインフラ管理手法)として管理でき、Delegated Administrator パターンにより中央セキュリティチームへの権限委任も実現できます。運用オーバーヘッドが最小限で要件をすべて満たします。 選択肢Aは、AWS Control Tower とCfCT の組み合わせにより、Config一元管理・OU別SCP・権限委任・新規アカウント自動設定のすべての要件を最小限の運用オーバーヘッドで実現できます。 選択肢Bは、Lambda/EventBridgeによるカスタム実装は技術的に可能ですが、カスタムコードの開発・保守コストが高く運用オーバーヘッドが増大するため、最小限の運用負荷という要件を満たしません。 選択肢Cは、IAM Permission BoundaryはIAMエンティティの権限スコープを制限するものであり、AWS Organizations APIのSCP変更権限を特定チームのみに限定する要件③を直接満たすことができません。 選択肢Dは、CloudFormation StackSetsによるConfig/SCPリソースの展開は手動オペレーションが多く、新規アカウント追加時の自動セキュリティ設定(要件④)への対応が不完全で、Control Towerと比較して運用オーバーヘッドが大幅に増加します。

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