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SAP組織の複雑さに対応する設計

ある会社は、複数のAWSリージョンに分散する数千のEC2インスタンスを管理しています。セキュリティチームは、各インスタンスにOSパッチを適用し、最新のセキュリティ基準を維持することを求めています。運用チームは、パッチ適用の自動化を望んでいますが、各EC2インスタンスへのログインやカスタムスクリプトの管理を行いたくありません。最もスケーラブルかつ運用効率の高いソリューションはどれですか。

A
AWS Systems Manager Patch Managerを使用し、メンテナンスウィンドウとパッチベースラインを構成して全リージョンに一括適用する
✓ 正解
Patch Managerはパッチ管理に特化したネイティブサービスであり、大規模環境を一元管理する最もスケーラブルなソリューションです。
B
各EC2インスタンスのユーザーデータにyum updateスクリプトを追加し、OSの再起動時に自動的にパッチをダウンロードして適用する
ユーザーデータによる更新は起動時にのみ実行されるため、稼働中のインスタンスの継続的なパッチ適用には使えません。また、再起動を制御する仕組みもないため不適切です。
C
各インスタンスに対してSSHログインを行い、Ansibleプレイブックを使用してパッチ適用作業を全リージョンで順次実行する
各インスタンスへのSSHアクセスは、運用管理負荷が極めて高く、スケーラビリティの面でも運用のベストプラクティス(手動介入の排除)に反します。
D
各パッチごとに新しいAmazon Machine Image (AMI) を作成し、Auto Scalingのライフサイクルフックを使用してインスタンスを順次置き換える
AMIの再作成とインスタンスの入れ替え(イミュータブルなパッチ適用)は優れた手法ですが、パッチのたびにAMIを作成して入れ替える運用はコストと時間がかかりすぎるため、通常のOSパッチ管理にはPatch Managerが最適です。

解説

AWS Systems Manager Patch Managerは、大規模環境におけるOSパッチ適用の管理を自動化するためのフルマネージドサービスです。「パッチベースライン」でパッチの承認ルールを定義し、「メンテナンスウィンドウ」で適用時間帯をスケジュールできます。このサービスを使用することで、ログイン不要かつエージェントベースで全インスタンスの状態を一元管理でき、数千のインスタンスに対してもスケーラブルにパッチ適用を実行できます。Ansibleのようなサードパーティツールを個別に管理する必要もなく、完全にサーバーレスに近い運用が可能です。 選択肢BのユーザーデータへのOS再起動スクリプト追加は、インスタンス起動時の一度きりの適用となるため継続的なパッチ管理には不向きです。適用状況の可視化やスケジュール制御もできず、複数リージョン・数千台規模の一元管理には対応できません。 選択肢CのSSH+Ansibleプレイブックは、各インスタンスへの直接ログインとAnsible環境の構築・メンテナンスが必要であり、「各EC2インスタンスへのログインやカスタムスクリプトの管理を行いたくない」という運用チームの要件に真っ向から反します。 選択肢DのパッチごとのAMI再作成+インスタンス置き換えは、毎回AMIのビルド・テスト・ライフサイクル管理が発生するため、時間・コスト・運用複雑度の面でスケーラブルではなく、迅速なセキュリティパッチ適用にも不向きです。

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