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SAPワークロードの移行とモダン化の加速

ある企業は、現在オンプレミスで運用されている大規模なOracleデータベースを、アプリケーションのコード変更を最小限に抑えつつAWSに移行しようとしています。移行期間中はソースとターゲット間でデータの同期を維持し、カットオーバー時にはダウンタイムを数分以内に抑える必要があります。この要件を満たす最適な移行戦略はどれですか。

A
AWS Database Migration Service (AWS DMS) を使用して、全ロードと継続的な変更レプリケーション(CDC)を構成する
✓ 正解
AWS DMSはCDC機能を備えており、長期間のデータ同期を維持しながら最小限のダウンタイムでの移行を可能にします。OracleからRDSなどの多くのターゲットへの移行をサポートしており、本要件に最適です。
B
Oracle Data Guardを使用してオンプレミスからRDSへの同期レプリケーションを確立し、切り替え時にプライマリを昇格させる
Oracle Data Guardによるレプリケーションはオンプレミス間では一般的ですが、RDSへの適用には制限があり、フルマネージドな移行支援としてはDMSの方が運用負荷と柔軟性の面で推奨されます。
C
バックアップファイルを作成し、AWS Snowball Edgeを使用して転送後、Amazon RDSに復元するフルオフライン移行を実施する
Snowball Edgeを利用したオフライン移行は、データの転送中にソースデータベースで発生した更新を同期できません。カットオーバー時に膨大なダウンタイムが発生するため、要件を満たしません。
D
アプリケーション層で両方のデータベースへの書き込みを行うようにコードをリファクタリングし、段階的に同期を移行する
アプリケーション層での二重書き込みへのリファクタリングは、多大な工数とリスクを伴います。「アプリケーションのコード変更を最小限に抑える」という要件に直接的に反するため、選択すべきではありません。

解説

選択肢AのAWS Database Migration Service(AWS DMS)は、最小限のダウンタイムでデータベースをAWSへ移行するために設計されたマネージドサービスです。全ロード(フルロード)機能に加えて、変更データキャプチャ(CDC)機能を有効にすることで、ソースデータベースで発生する継続的な更新をターゲットにレプリケートし続けることが可能です。これによりアプリケーションの停止時間を最小限に抑え、準備が整った段階でターゲットに切り替えることができます。コードの変更が不要(スキーマ変換が必要な場合でもAWS SCTで対応可能)であり、異種間データベース移行にも柔軟に対応できます。 選択肢BのOracle Data Guardは同期レプリケーション機能を持ちますが、Amazon RDS for Oracleはストレージレベルへの直接アクセスが制限されており、外部オンプレミスからData Guardを構成するには多くの制約があります。また移行後もOracleライセンスコストが継続するためコスト面でも課題があります。 選択肢CのAWS Snowball Edgeを使ったフルオフライン移行は、ネットワーク帯域が著しく不足する場合に有効ですが、CDCによる継続的な変更レプリケーションができないためカットオーバー時のダウンタイムが長時間になり、「数分以内に抑える」という要件を満たせません。 選択肢Dのアプリケーション層での双方向書き込みはコードのリファクタリングが必要であり、「コード変更を最小限に抑える」という要件に反します。また両データベース間の整合性担保が複雑になりリスクが高いアプローチです。

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