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SAP組織の複雑さに対応する設計複数選択

ある大手金融機関は、AWS Organizationsを使用して5つのリージョン(us-east-1、us-west-2、eu-west-1、ap-northeast-1、ap-southeast-1)にわたる120のAWSアカウントを管理しています。セキュリティ運用チーム(SOC:Security Operations Center)は専用の「SecurityOps」アカウントを持ち、以下の要件を実装する必要があります: ①GuardDuty・Amazon Inspector・Amazon Macieのセキュリティ検出結果をAWS Security Hubに集約して単一ダッシュボードで確認する ②5つのすべてのリージョンの検出結果をホームリージョン(us-east-1)に集約する ③SecurityOpsアカウントが管理アカウントを使用せずに全アカウントのセキュリティ状況を確認・管理する ④新しいメンバーアカウントが追加された際にSecurity HubとGuardDutyが自動的に有効化される ⑤PCI DSS・NIST CSF・CIS AWS Foundationsのコンプライアンス標準に対するスコアを確認する 要件を満たす実装として正しいものを2つ選択してください。

A
管理アカウントでAWS Security HubとAmazon GuardDutyの委任管理者としてSecurityOpsアカウントを設定する。SecurityOpsアカウントでSecurity Hubの「自動有効化(Auto-enable)」を設定し、新規アカウントが追加された際にSecurity HubとGuardDutyが自動有効化されるよう構成する。Security Hubのクロスリージョン集約機能でus-east-1をホームリージョンに設定し、他の4リージョンからの検出結果を集約する
✓ 正解
委任管理者機能により、SecurityOpsアカウントが全メンバーアカウントのセキュリティ状況を一元管理できます。自動有効化で新規アカウントの自動適用が実現し、クロスリージョン集約機能で複数リージョンの検出結果をホームリージョンに集約可能です。
B
SecurityOpsアカウントで各リージョンのSecurity Hubを独立して設定し、120アカウントそれぞれに招待メールを送信してメンバーとして追加する。EventBridgeルールで各リージョンのSecurity Hub findingsをus-east-1のSNSトピックに転送し、Lambda関数で集約ダッシュボードを構築する
120アカウントへの手動招待と独自の集約パイプライン構築は大きな運用負荷が発生し、委任管理者機能による自動化が活用されていません。管理の複雑性と運用コストが課題です。
C
GuardDuty、Security Hub、Amazon Macie、Amazon InspectorのそれぞれでSecurityOpsアカウントを委任管理者として設定する。各サービスの委任管理者設定は管理アカウントからのみ行えるため、この設定後はSecurityOpsアカウントが組織全体の各サービスを一元管理できる
✓ 正解
GuardDuty・Security Hub・Macie・InspectorはそれぞれAWS Organizations委任管理者機能をサポートしており、管理アカウントからのみ設定可能です。設定後はSecurityOpsアカウントが各サービスを一元管理できます。
D
Security Hubのコンソールで各コンプライアンス標準(PCI DSS・NIST CSF・CIS)を全リージョン・全アカウントで有効化する。Security HubはAWS Config評価に依存するため、全アカウントでAWS Configが有効であることを確認する。すべてのコンプライアンス標準は追加費用なく利用できる
CIS・PCI DSS・NIST CSFなどのコンプライアンス標準はSecurity Hubの標準料金範囲内で提供され、追加費用は発生しません。本質的な問題は委任管理者機能と自動有効化を活用していない点です。
E
CloudFormation StackSetsを使用してOrganizations全体に Security Hubを展開する。管理アカウントのStackSetsで「SERVICE_MANAGED」デプロイメントモデルを選択し、新規アカウントへの自動デプロイを設定する。GuardDutyとMacieも同様にStackSetsで展開する
CloudFormation StackSetsでの展開は技術的に可能ですが、GuardDuty・Security Hub・Macieは委任管理者による組織統合が推奨される方式です。StackSetsで各サービスを個別展開する構成は委任管理者による一元管理や自動有効化の利点を活かせず、運用が煩雑になります。

解説

選択肢Aが正解の理由:Security HubとGuardDutyはどちらもAWS Organizations統合と委任管理者機能をサポートしています。委任管理者(SecurityOpsアカウント)は全メンバーアカウントのセキュリティ状況を管理アカウント不要で確認でき、「自動有効化」設定により新規アカウントへの自動適用が実現します。Security Hubのクロスリージョン集約機能を使用することで、複数リージョンの検出結果を単一のホームリージョンに集約できます。 選択肢Bが誤りの理由:120アカウントへの手動招待と独自の集約パイプライン構築は運用負荷が高く、委任管理者機能を活用していません。 選択肢Cが正解の理由:GuardDuty・Security Hub・Macie・InspectorはそれぞれOrganizations委任管理者機能を持っています。委任管理者の設定は管理アカウントからのみ実行可能であり、設定後はSecurityOpsアカウントが各サービスを一元管理できます。 選択肢Dが誤りの理由:Security HubのCIS・PCI DSS・NIST CSF等のコンプライアンス標準はすべて追加料金なくSecurity Hubの標準料金の範囲内で利用できます。本質的な問題は、委任管理者機能による自動有効化と一元管理を活用していない点です。

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