SAA弾力性に優れたアーキテクチャの設計
ある企業の重要なワークロードが us-east-1 で稼働しており、RDS MySQL データベースを使用しています。事業継続計画の要件は RTO(※1): 1時間、RPO(※2): 5分です。コスト効率を最優先としたディザスタリカバリ戦略として最適なものはどれですか?
※1 RTO(Recovery Time Objective):目標復旧時間。障害発生からシステムが復旧するまでの最大許容時間
※2 RPO(Recovery Point Objective):目標復旧時点。障害発生時に許容できる最大データ損失期間
Aパイロットライト戦略: us-west-2 に RDS クロスリージョンリードレプリカを作成する。障害時にリードレプリカをスタンドアロンに昇格させ、最小限のインフラを起動する
✓ 正解
パイロットライト戦略はデータ層(RDS クロスリージョンリードレプリカ)のみを常時稼働させる低コストな DR 戦略です。リードレプリカの非同期レプリケーションは通常数秒〜数分のラグで RPO 5 分を満たせます。障害時はレプリカを昇格させ EC2 等を起動することで RTO 1 時間を達成可能であり、コストを最小限に抑えられます。
Bウォームスタンバイ戦略: us-west-2 で縮小規模のアプリケーションを常時稼働させ、RDS クロスリージョンリードレプリカを維持する。障害時にスケールアップする
ウォームスタンバイ戦略も要件を満たしますが、縮小規模のアプリケーションを常時稼働させるため、パイロットライトと比べてコストが高くなります。
Cアクティブ-アクティブ戦略: Route 53 レイテンシーベースルーティングと RDS Global Database を使用して両リージョンで本番稼働させる
アクティブ-アクティブ戦略は両リージョンで完全な本番稼働を維持するため最も高コストであり、コスト効率最優先の要件に反します。
DRDS の自動スナップショットを毎時取得し、S3 クロスリージョンレプリケーションで保管する。障害時にスナップショットから別リージョンに復元する
スナップショット復元(毎時取得)では RPO が最大 1 時間となり RPO 5 分の要件を満たせません。大規模 DB では復元時間が RTO 1 時間を超えるリスクもあります。
解説
パイロットライト戦略はデータ層(RDS クロスリージョンリードレプリカ)のみを常時稼働させる低コストな DR 戦略です。リードレプリカの非同期レプリケーションは通常数秒〜数分のラグで RPO 5 分を満たせます。障害時はレプリカを昇格させ EC2 等を起動することで RTO 1 時間を達成可能であり、コストを最小限に抑えられます。
選択肢B の ウォームスタンバイ戦略も要件を満たしますが、縮小規模のアプリケーションを常時稼働させるため、パイロットライトと比べてコストが高くなります。
選択肢C の アクティブ-アクティブ戦略は両リージョンで完全な本番稼働を維持するため最も高コストであり、コスト効率最優先の要件に反します。
選択肢D の スナップショット復元(毎時取得)では RPO が最大 1 時間となり RPO 5 分の要件を満たせません。大規模 DB では復元時間が RTO 1 時間を超えるリスクもあります。
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