SAAコスト最適化されたアーキテクチャの設計
ある企業は以下の3種類のEC2ワークロードを運用しています。
①フロントエンドWebサーバー:24時間365日稼働必須で、将来的にインスタンスタイプの変更が見込まれる
②動画エンコードバッチ処理:1日4〜6時間稼働し、処理の中断と再開が可能
③開発・テスト環境:平日の業務時間(1日8時間)のみ稼働
各ワークロードに最もコスト効率の高いEC2購入オプションの組み合わせはどれですか?
AWebサーバーにスタンダードリザーブドインスタンス(3年・全額前払い)、動画エンコードにオンデマンドインスタンス、開発・テスト環境にスポットインスタンスを使用する
Webサーバーにスタンダードリザーブドインスタンスを使用すると将来のインスタンスタイプ変更に対応できません。動画エンコードにオンデマンドを使うとスポットインスタンスに比べ大幅にコストが高くなり、開発・テスト環境へのスポットインスタンス適用は中断リスクがあり開発効率を損ないます。
BWebサーバーにコンピューティングセービングスプラン(3年)、動画エンコードにスポットインスタンス、開発・テスト環境にオンデマンドインスタンスを使用する
✓ 正解
WebサーバーにはCompute Savings Plansで最大66%割引を受けつつインスタンスタイプ変更にも対応できます。動画エンコードはスポットインスタンスで最大90%割引を享受でき、低稼働率の開発・テスト環境はオンデマンドで無駄なコミットメントなく運用できる最適な組み合わせです。
CWebサーバーにスタンダードリザーブドインスタンス(3年)、動画エンコードにスポットインスタンス、開発・テスト環境にリザーブドインスタンス(1年)を使用する
開発・テスト環境(平日8時間のみ稼働で週約40時間)にリザーブドインスタンスを適用すると、週の約76%を占める未稼働時間にもリザーブドインスタンスのコストが発生するため非効率です。Webサーバーへのスタンダードリザーブドインスタンスも将来のインスタンスタイプ変更の柔軟性を損ないます。
DすべてのEC2ワークロードにコンピューティングセービングスプランを適用し、インスタンスタイプやリージョンを問わず一律に割引を受ける
低稼働率の開発・テスト環境(週約40時間稼働)にもSavings Plansのコミットメントが発生するため割引を十分に享受できず割高になります。また動画エンコードにはスポットインスタンスの方が大幅に安価であり、一律適用はコスト最適化として不十分です。
解説
①Webサーバーは常時稼働かつインスタンスタイプ変更の可能性があるため、インスタンスファミリー・サイズ・OS・リージョンを問わず最大66%割引のCompute Savings Plansが最適です(Standard RIはインスタンス変更の柔軟性が低い)。
②動画エンコードは中断・再開可能なバッチ処理のため、最大90%割引のスポットインスタンスが最適です。
③開発・テスト環境は週約40時間(168時間中約24%)しか稼働しないためリザーブドインスタンスやSavings Plansは回収できず、オンデマンドが最適です。
選択肢AはWebサーバーにスタンダードRIを使用するため将来のインスタンスタイプ変更に対応できず、動画エンコードにオンデマンドを使うのも割高です。
選択肢Cは開発・テスト環境(平日8時間のみ稼働で週約40時間)にリザーブドインスタンス(1年)を使用するため、未稼働時間(週約128時間相当)のコストが無駄に発生します。
選択肢Dはすべてに一律適用するため、低稼働率の開発・テスト環境にもSavings Plansのコミットメントが発生し、割引を十分に活かせません。
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