SAAコスト最適化されたアーキテクチャの設計
ある企業は、Linux アプリケーション群が共有する数 TB のファイルを Amazon EFS(標準ストレージクラス)に保存しています。多くのファイルは作成後しばらくするとアクセスされなくなりますが、ごく稀に参照される可能性があり、POSIX 準拠の共有ファイルシステムとして維持する必要があります。アプリケーションを変更せず、最小の運用負荷でストレージコストを最適化したい場合、最も適切な方法はどれですか。
AEFS のライフサイクル管理を有効化し、指定日数アクセスのないファイルを EFS 低頻度アクセス(IA)クラスへ自動的に移行する
✓ 正解
指定日数アクセスのないファイルを自動で IA クラスへ移行し、ストレージ料金を抑えます。IA のファイルはアクセス時に透過的に読め、同一の POSIX 共有ファイルシステムのまま使えるためアプリ変更も追加運用も不要で要件に合致します。
BAWS DataSync を定期実行し、古いファイルを EFS から Amazon S3 Intelligent-Tiering へ移して保管する
S3 はオブジェクトストレージのため POSIX セマンティクスを失い、ファイルパスでの共有アクセスができなくなります。アプリケーションの参照方法の変更が必要となり、無変更・最小運用負荷という要件を満たせません。
CEFS を One Zone クラスに変更し、スループットモードを Bursting から Provisioned に切り替える
One Zone クラスは単一 AZ 保存で冗長性と可用性が低下します。さらに Provisioned スループットはスループットに対する追加課金でコストを増やす方向であり、コールドデータの保管料金削減という目的に合致しません。
D古いファイルを手動で抽出して Amazon EBS のスナップショットとしてアーカイブし、EFS から削除する
手動でのファイル抽出とアーカイブが継続的に発生し運用負荷が高くなります。EBS スナップショットは共有ファイルシステムや POSIX 共有として直接利用できず、稀な参照に応えるという要件も満たせません。
解説
EFS のライフサイクル管理は、設定した日数アクセスのないファイルを自動的に低頻度アクセス(IA)ストレージクラスへ移行し、ストレージ料金を大幅に削減します。IA のファイルはアクセス時に透過的に読み取れ、POSIX 準拠の共有ファイルシステムとして同一マウントのまま利用できるため、アプリケーション変更も追加運用も不要です。
選択肢の DataSync で S3 Intelligent-Tiering へ移す案は、S3 はオブジェクトストレージで POSIX セマンティクスを失い、アプリケーション側の参照方法の変更が必要になります。
選択肢の One Zone + Provisioned スループットは、One Zone が冗長性と可用性を下げるうえ、Provisioned スループットはむしろコストを増やし、コールドデータの料金削減にもなりません。
選択肢の EBS スナップショットへの手動アーカイブは、手作業が継続的に発生し、EBS は共有ファイルシステムでも POSIX 共有でもないため要件を満たせません。
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