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SAAコスト最適化されたアーキテクチャの設計

あるSaaS企業は、マルチテナントアプリケーションのバックエンドデータベースに Amazon RDS MySQL (db.r5.4xlarge、シングルAZ) を使用しています。負荷は平日9〜18時に高く(同時クエリ数100以上)、夜間・週末はほぼゼロになります。また月に数回、プロモーション期間中に急激な負荷スパイクが発生します。コストを実際の使用量に連動させながら、スパイク時の可用性も確保したい場合、最もコスト効率の高いデータベース構成はどれですか?

A
Amazon Aurora Serverless v2 に移行し、低い ACU 最小値を設定して使用量に応じた自動スケーリングを活用する
✓ 正解
Aurora Serverless v2 は ACU 単位で秒課金されるため、夜間のほぼゼロ負荷時にコストが自動的に最小化されます。スパイク時も即時スケールアップし、MySQL 互換なのでアプリケーション変更も不要です。
B
現行の RDS MySQL を db.r5.2xlarge にダウンサイズし、夜間にインスタンスを停止するスケジュールを設定する
夜間停止中は可用性がゼロになるため、緊急時やバッチ処理に対応できません。停止中も EBS ストレージ費用は発生し続けるため、コスト削減効果も限定的になります。
C
RDS MySQL にリードレプリカを 3 台追加し、読み取りクエリをプライマリから分散して負荷を軽減する
リードレプリカは各台がプライマリと同等の時間課金となるため、夜間・週末のアイドル期間にも費用が発生し続けます。3 台追加すると総コストが約 4 倍になり、コスト最適化になりません。
D
Amazon DynamoDB のオンデマンドキャパシティモードに移行し、実際のリクエスト量に応じた課金体系にする
DynamoDB は MySQL と互換性のない NoSQL データベースです。既存のリレーショナルスキーマとクエリを大幅に再設計する必要があり、移行コストと期間が非常に大きくなります。

解説

Amazon Aurora Serverless v2 は、実際のデータベース負荷に応じて ACU(Aurora Capacity Units)を自動でスケールアップ・ダウンします。最小 0.5 ACU まで縮小できるため、負荷がほぼゼロになる夜間・週末のコストを大幅に削減できます。スパイク時は数秒以内にスケールアップするため可用性も維持されます。課金は ACU の使用量を秒単位で計算するため、アイドル時間が長いこのユースケースに最適です。MySQL 互換であるためアプリケーションの変更も最小限で済みます。 選択肢Bの RDS のダウンサイズと夜間停止スケジュールは、停止中に可用性がゼロになるため夜間の緊急対応や定期バッチが実行できません。停止中も EBS ストレージ費用は発生し続けるため、コスト削減効果も限定的です。 選択肢Cの RDS リードレプリカは読み取りスケールアウトには有効ですが、各レプリカはプライマリと同等の費用が時間単位で発生するため、夜間・週末のアイドルコストはむしろ増加します。 選択肢Dの DynamoDB はリレーショナルデータモデルと互換性のない NoSQL サービスです。MySQL からの移行にはデータモデルとアプリケーションコードの大幅な変更が必要であり、現実的ではありません。

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