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SAAセキュアなアーキテクチャの設計

金融規制の適用を受ける企業がAmazon S3に保存する顧客データについて、以下のすべての要件を満たす必要があります。(1) 企業が自ら管理する暗号化キーでデータを保護すること、(2) キーの使用履歴を監査ログとして保持すること、(3) キーを年次で自動ローテーションすること、(4) 特定のIAMロールのみがキーを使用できること。これらすべての要件を最小の運用負荷で満たす構成はどれか?

A
S3のデフォルト暗号化をSSE-S3(AES-256、AWSが管理する鍵)で設定し、AWS CloudTrailでS3のAPIコールをすべて記録する
SSE-S3はAWSが鍵を管理するため、企業自身による鍵管理(要件1)と特定IAMロールのみのキー使用制限(要件4)を満たせません。
B
AWS KMSでカスタマーマネージドキー(CMK)を作成してS3のSSE-KMSを有効にし、キーポリシーで特定IAMロールのみアクセスを許可する。KMSの自動キーローテーションを有効にし、CloudTrailでKMS APIの使用履歴を記録する
✓ 正解
選択肢BのAWS KMS + SSE-KMSが正解です。カスタマーマネージドキー(CMK)はキーポリシーによる細粒度のアクセス制御、年次自動ローテーション、CloudTrailによる全使用履歴の記録が可能で、要件(1)〜(4)をすべて満たします。
C
クライアントサイド暗号化(アプリケーション側でデータを暗号化してからS3にアップロードする方式)を採用し、暗号化キーをAWS Systems Manager Parameter Store(SecureString)で管理する
クライアントサイド暗号化+Parameter Storeの組み合わせは、Parameter StoreのSecureStringが暗号化キーの自動ローテーションに対応しておらず要件(3)を満たせません。
D
AWS CloudHSMクラスター(注: FIPS 140-2 Level 3準拠の専有ハードウェアセキュリティモジュール)を構成して暗号化キーを管理し、S3に保存するデータをCloudHSM経由で暗号化する
CloudHSMはFIPS 140-2 Level 3準拠の専有ハードウェアを使用する高度な鍵管理向けで、運用コストと複雑さが大幅に増加するため「最小の運用負荷」という要件に適しません。

解説

選択肢BのAWS KMS + SSE-KMSが正解です。カスタマーマネージドキー(CMK)はキーポリシーによる細粒度のアクセス制御、年次自動ローテーション、CloudTrailによる全使用履歴の記録が可能で、要件(1)〜(4)をすべて満たします。 選択肢AのSSE-S3はAWSが鍵を管理するため、企業自身による鍵管理(要件1)と特定IAMロールのみのキー使用制限(要件4)を満たせません。 選択肢Cのクライアントサイド暗号化+Parameter Storeの組み合わせは、Parameter StoreのSecureStringが暗号化キーの自動ローテーションに対応しておらず要件(3)を満たせません。 選択肢DのCloudHSMはFIPS 140-2 Level 3準拠の専有ハードウェアを使用する高度な鍵管理向けで、運用コストと複雑さが大幅に増加するため「最小の運用負荷」という要件に適しません。

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