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SAAコスト最適化されたアーキテクチャの設計

あるSaaS企業は、中小規模の顧客向けWebアプリケーションを提供しており、顧客ごとに独立したAmazon RDS for MySQL db.m5.largeインスタンス(計30台)を運用しています。各インスタンスは平日日中に高負荷となりますが、夜間・週末はほぼアイドル状態です。データベースコストを削減しながらピーク時のパフォーマンスを維持したい場合、最もコスト効率の高い方法はどれですか?

A
30台全てのRDSインスタンスに1年間のReserved Instanceを適用し、オンデマンド料金から最大40%の割引を受ける
Reserved Instanceはインスタンスが常時稼働する場合に有効な割引制度です。夜間・週末のアイドル時間が長いワークロードでは、アイドル中も予約料金が発生するため、コスト削減効果がアイドル時間の無駄によって相殺されます。
B
複数の顧客データベースをより大規模な単一RDSインスタンスに統合し、スキーマ分離によるマルチテナント構成でインスタンス数を大幅に削減する
マルチテナントへの統合は大規模なアーキテクチャ変更と移行リスクを伴います。テナント間のパフォーマンス干渉も発生しやすく、統合後の単一インスタンスもアイドル時は同様のコスト問題が続くため、根本的な解決になりません。
C
RDS for MySQLをAmazon Aurora Serverless v2に移行し、負荷に応じて0.5 ACUから自動スケールすることでアイドル時のコストを最小化する
✓ 正解
Aurora Serverless v2は0.5 ACUから自動スケールするため、アイドル時は最小コストで稼働します。RDS for MySQL互換でありながらピーク時は自動的にスケールアップしてパフォーマンスを維持し、夜間・週末の無駄なコストを大幅に削減できます。
D
AWS Lambda + Amazon EventBridgeで夜間・週末にRDSインスタンスを自動停止・起動し、稼働時間を平日日中の約10時間に限定する
RDSの手動停止は最大7日間の制限があり自動再起動されます。また起動に数分かかるため、ピーク時の応答遅延リスクがあります。Aurora Serverless v2の自動スケーリングと比べて管理が煩雑で確実性も劣ります。

解説

Amazon Aurora Serverless v2は、需要に応じて0.5 ACU(Aurora Capacity Unit)から設定した上限まで数秒以内に自動スケールします。アイドル時は最小0.5 ACUで稼働するため、夜間・週末のコストを大幅に削減できます。RDS for MySQL互換性があるため移行も比較的容易で、ピーク時には自動的にスケールアップしてパフォーマンスを維持します。30台全てをAurora Serverless v2に移行することで、24時間稼働のdb.m5.largeと比較して大幅なコスト削減が見込めます。 選択肢AのReserved Instanceは、1年間の使用を前提にした割引制度です。夜間・週末にアイドルになるインスタンスでも予約分の料金が発生するため、稼働率が低い時間帯の分のコストが無駄になり、根本的な解決にはなりません。 選択肢BのRDS統合は、テナント間のパフォーマンス干渉リスクがあり、スキーマ分離の設計変更に大規模な移行作業が必要です。統合後の大規模インスタンスもアイドル時は同様のコスト問題が残ります。 選択肢DのLambdaによる自動停止・起動は、RDSインスタンスは最大7日間しか停止できず、それ以降は自動的に再起動されます。また起動に数分かかるため、ピーク時の応答遅延リスクがあります。

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