SAAコスト最適化されたアーキテクチャの設計
あるゲーム会社は、ゲームクライアントのアップデートファイル(合計数百GB、世界中のユーザーが頻繁にダウンロード)をAmazon S3で配信している。月間のS3からインターネットへのデータ転送量は500TBに達し、データ転送アウト料金が高騰している。同一ファイルが繰り返しダウンロードされる傾向がある。可用性を維持しつつ、データ転送コストを最も削減できる構成はどれか。
AS3の前段にAmazon CloudFrontを配置し、OACでオリジンを保護してエッジでコンテンツをキャッシュ配信する
✓ 正解
CloudFrontはエッジでファイルをキャッシュするため、繰り返しダウンロードされる同一ファイルへのオリジンアクセスが減る。CloudFrontからのデータ転送アウトはS3直接配信より単価が安く割引も利用でき、可用性を保ったまま転送コストを最も削減できる。
BS3 Transfer Accelerationを有効化し、エッジロケーション経由で高速にファイルを配信する
S3 Transfer Accelerationはエッジ経由でアップロードや遠距離転送を高速化する機能で、追加料金が発生し転送コストはむしろ増える。コンテンツをキャッシュしないため繰り返しダウンロードの削減効果もない。
CAWS Global Acceleratorを前段に配置し、エニーキャストIP経由でS3への経路を最適化する
Global AcceleratorはTCP/UDPアプリの経路最適化と可用性向上が目的でコンテンツをキャッシュしない。データ転送アウト料金は別途発生し固定費も加わるため、転送コスト削減には寄与しない。
D複数リージョンへS3クロスリージョンレプリケーションを構成し、Route 53の地理ルーティングで最寄りへ振り分ける
クロスリージョンレプリケーションは各リージョンにデータを複製するためストレージ費用とレプリケーション転送費が増える。ユーザーへのデータ転送アウト料金は依然発生し、コスト削減にはつながらない。
解説
CloudFrontはエッジロケーションでファイルをキャッシュするため、繰り返しダウンロードされる同一ファイルへのオリジン(S3)アクセスが大幅に減る。CloudFrontからのデータ転送アウトはS3から直接配信するより単価が安く、コミットメント割引も利用できるため、可用性を保ったままデータ転送コストを最も削減できる。
選択肢のS3 Transfer Accelerationは転送高速化機能で追加料金が発生しコストは増える。
選択肢のGlobal AcceleratorはTCP/UDPの経路最適化が目的でキャッシュせず転送料金は別途かかる。
選択肢のクロスリージョンレプリケーションはストレージとレプリケーション費が増え、転送アウト料金も残る。
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