ある企業はAWS上で数百台のLinux EC2インスタンスを運用しており、OSのセキュリティパッチを定期的に適用する作業に膨大な運用コストがかかっています。 以下の要件を満たす、最も適切なAWSサービスの機能はどれですか。 ・OSの種類(Amazon Linux 2023、Ubuntuなど)に応じたパッチの自動承認ルールを定義できること ・毎月第2日曜日の深夜に、システムへ影響を与えないよう一括でパッチ適用作業を自動化できること
AWS Systems Manager Patch Managerは、EC2インスタンスやオンプレミスサーバーのOSやソフトウェアへのパッチ適用プロセスを自動化する機能です。「パッチベースライン」を作成することで、OSの種類に応じたパッチの自動承認ルール(例:クリティカルなセキュリティパッチはリリースから数日後に自動承認など)を柔軟に定義できます。また、スケジュール要件である「毎月第2日曜日の深夜」といった特定の時間枠に処理を限定するためには、Systems Managerの「Maintenance Windows(メンテナンスウィンドウ)」を使用します。これにより、パッチ適用のスキャンやインストールなどのシステムに影響を与える可能性のあるタスクを、ビジネスへの影響が最小限となる安全な時間帯に自動的かつ一元的に実行することが可能です。 選択肢Bは、EventBridgeのcron式でCodeDeployをトリガーする方法です。CodeDeployはアプリケーションのデプロイを目的としたサービスであり、OSパッチ管理には設計されていません。OS種類に応じた承認ルールもスクリプトで自作する必要があり、Patch Managerに比べて運用コストが高くなります。 選択肢Cは、CloudFormationでAMIを定期更新する方法です。インスタンスの停止・再作成が伴うためシステムへの影響が大きく、実行中インスタンスへの差分パッチ適用には対応していません。細かな承認ルールの定義もできません。 選択肢Dは、AWS OpsWorks Stacksは2024年5月26日にサービス終了しており現在は利用できません。また仮に利用可能であっても、Chefレシピの管理・メンテナンスコストが高く、Patch Managerのようなパッチ自動承認ルール機能もありません。